文字

Civではこの「文字」に関しては触れられていません。各文明は各々異なる文字を使用するのでしょうが、それに対する効果や副作用などについても言及されていません。この文字は手で描くので、11)手足とその力学的な出力のそれです。
さて、Wikiで文字を調べると、「文字」ページがヒットします。

1)文字とは、言語を点や線の組合せで単位ごとに記号化するもの。文字と書いて基本的には「もじ」とよむが、「もんじ」ともよむ。
席亭に言わせれば言語は音声的、聴覚的な部分と、手で書く力学的な部分、目で見る視覚的な部分とが有ります。両者で若干の差異は有ります。

2)文字というのは、言語を、点や線の組合せで、単位(ひとまとまり)ごとに記号化するものである。
3)言葉・言語を伝達し記録するために線や点を使って形作られた記号のこと。言葉・言語を、視覚的に記録したり伝達したりするために、目に見える線(直線や曲線)や点を使って形作られた記号のことである。
それよりも、音声のその場限り性、消費性を指摘すべきです。
4)世界にはさまざまな文字があり、またさまざまな分類法がある。基本的な分類として、「音」だけを示している「表音文字」と、基本的に「意味」を示している「表意文字」がある。
5)世界全体を見ると、主に表音文字ばかりが使われている地域と、主に表意文字ばかりが使われている地域と、基本的に両者を混合して使っている地域がある。
アルファベットは表音文字でも無い(〜文字を見ただけでは発音が分からない)ので、困ったものです。(苦笑)

6)たとえばヨーロッパの英語やドイツ語やフランス語のアルファベットは表音文字であり(さらに詳しくいうと音素文字であり)、一文字一文字は音素(音の要素。音の一部分。特定の、舌の動き・唇の動き・口の形などで生じる音)
  を表しており、アルファベットが2〜3文字(やや例外的な場合も含むなら1〜6文字ほどが)まとまることで音節(発音の小単位)を示している。
7)表音文字の一文字一文字は、あくまで音を表すためのものであり、原則(※)として、意味が全く無い。
8)たとえば英語の「proceed」という言葉に含まれる「p」の一文字だけでは全く意味を持たない。p,r,oと並べることで「pro」という音節になり、「pro」という組み合わせになってようやく「前方へ」という意味を持つ。
9)c,e,e,dの4つの文字の組み合わせで「ceedシード」という音節を示し「進む」という意味を示し、「proceed」7文字全体で、「前に進める。続行する」という意味になる。

10)それに対して中国で使われるようになった漢字は表意文字であり、表意文字はひとつひとつの文字だけでも何らかの意味を表していることが多い。
これは各文字、単語が対象物と1:1に対応しているからです。各民族によって単語の発音は異なりましたが、表意文字によって漢字文化圏を形成した、と昔NHKで放送していました。
11)たとえば「明暗」という語は2つの漢字「明」と「暗」からなるが、「明」一字だけでも意味がある。また「暗」一字だけでも意味がある。
12)そして二文字を組み合わせて「明暗」という一語になっている。中国では主に漢字ばかりが使われる。
アルファベットと漢字の違いですが、席亭はアルファベットは文字列方向に意味を持たせる、音声的、時間的なコンセプト(〜流れ)であると感じます。一方漢字の方は注視点を意識しており、視覚的、空間的であると感じます。
アルファベットの方は覚える文字は少なくとも、文字列と対象物との対応は自明では有りません。(〜単なる習慣)一方漢字の方には解像度が必要となり、文字数も莫大(〜∞)と成ります。どちらが良いのかは民族性などにも依るのでしょう。(苦笑)
13)一方、日本語で使われる文字は、漢字から形を独自に変形させたひらがなやカタカナがあり、漢字のほうは中国語同様に原則的に表意文字であるが、ひらがなやカタカナのほうは「表音文字」(詳しくいうと音節文字)であり、
   つまり現代日本語のありふれた文書に使われる文字は、表音文字と表意文字の両方を並行して使っている。
14)たとえば現代日本語の「太陽、まぶしいね。」という一文に含まれる「太陽」は表意文字を2文字並べており(「太」および「陽」。二文字で一語(ひと単語)になっている)、「まぶしいね」は表音文字(音節文字)を5文字並べている
   (「ま」「ぶ」「し」「い」「ね」)。
15)「ひらがな」は、通常の文章ではほとんどの場合、大和言葉の音を表記するのに用いられている。(残りの「、」や「。」は、意味の区切りや、間合い(ひと呼吸の間、短い無音の状態)を示すための記号である。)

16)(※)なお、漢字もまれに表音文字(純粋な表音文字、あるいは主に音だけを示す文字)として使われることもある。
   例えば英語が中国国内に入ってきて、それを外来語として使う場合は、何らかの文字でその発音を表記しなければならない、そして中国では漢字しかないので、漢字を表音文字のように使うことがある。
   またアルファベットも例外的に一文字で意味を持つことがある。
   たとえばアルファベットの「a」一文字だけで、英語の文章中では「ひとつの」「一個の」という意味を持ったり、あるいは「れっきとした〜」「まぎれもない〜」という意味になったり、また「A」はアルファベットを列挙する時には
   いつも最初(一番)に挙げられるので、象徴的な意味を持ち、「一番(の存在)」「トップ」「最上のもの」などという意味を持つこともある。

17)なお英語圏では、アルファベットのような単音文字をレター(英:letter)、それ以外をキャラクター(英:character)と区別することがある。
18)いっぽう今から二千年ほど前に中国の許慎によって書かれた『説文解字』という書では、象形や指事によって作られる具体的な記号を「文」、形声や会意などによって構成される記号を「字」などと解説し、「両者をあわせたものが文字である」
   などと解説されていた時代があった。
19)だがこれは二千年前の主張にすぎず、たとえ今でもそれを真に受けてしまっている人が一部にいるとしても、現代の学者はこうは考えていない。
   (#「文字」という単語の語源の解説を参照)。

20)読み方が分からなくなった文字の解読:
21)文字というのは、一旦その発音のしかた、読み方を知る人がこの世にいなくなってしまうと、解読が困難になってしまう。
つまり、社会が途切れた訳です。
22)古代エジプトの碑文を近代ヨーロッパ人は目にしたものの、何世紀にも渡って発音も意味も分からず、何世紀にも渡り解読が全然できなかったが、たまたま、同一の意味の文章をヒエログリフを含む3言語を並べて彫り込んだロゼッタストーン
   が発見されたことをきっかけにして、丸い線でぐるりと囲んだ部分は「王の名」が書かれているなどということがわかるようになるなどして、少しづつ解読され、やがてフランスのシャンポリオンが完全に解読することに成功した。
23)古代エジプトのヒエログリフは、実は、基本的にはヨーロッパのアルファベットと同様に「表音文字」である。
24)一見すると、絵が並んでいて表意文字のように見えるが、実は、基本的には表音文字である。たあしヒエログリフは、文脈によっては、まれにもとの意味を表す表意文字として使われることもある。
25)マヤ文字も読み方が分からなくなってしまった時代がとても長く、1970年代まで世界の学者の誰にもほとんど読めず、1980年代ころからようやく解読が進んで、かなり分かってきた。
26)なお、インダス文字など、世界にはまだ読み方が分かっていない文字がいくつも残っている。最近(2020年代)では、人工知能を未解読文字の解読に役立てようとする動きが出始めている。

27)文字体系と表記体系:
28)文字体系(英:script、書記系、用字系、スクリプトとも)とは、同種の表記に使われるひとまとまりの文字の体系のことを言う。
29)特定の文字体系を指すときは、単に「〜文字」と称することも多い。また、同じ系統や同じ類型に属すると考えられる文字体系のグループを「〜文字体系」ないしは「〜文字」と呼ぶこともある。
30)一般に、言語と文字体系は一対一に対応しない。アラビア文字、漢字、キリル文字、デーヴァナーガリー、ラテン文字のように、複数の言語で表記に使われる文字体系は多い。
31)逆に一つの言語で複数の文字体系が使われている場合もあり、日本語ではひらがな、カタカナ、漢字の3つの文字体系が言語の表記に不可欠なものとなっている。
日本語ではひらがな、カタカナを使用する事によって、使用する漢字の数を大幅に減らす事に成功しています。これはかなり良い工夫であると思います。
32)セルビア語やボスニア語等にはラテン文字、キリル文字の2通りの表記方法が存在し、このように同一言語に複数の文字体系が存在することをダイグラフィアと呼ぶ。
日本語にも、ローマ字が入る所でした。(苦笑)

33)表記体系(英:writing system、文字体系、書記系、書字計、書字システムとも)とは、ある文字体系に加えて、正書法、句読法や、字体、文字、語句の選択基準などの種々の言語的習慣をも含む文字使用の体系のことを指す。
34)同じ文字体系を用いていても、異なる言語では表記体系に違いが見られることもある。
35)現実には、文字体系と表記体系との区別は曖昧であり、両者はしばしば混用される。
元々言語は発音ベースであり、筆記ベースは時代が下がります。ですから、両者に差が出る事も有るのでしょう。(〜日本語のを、は)
36)コンピュータによる文字情報処理の分野では、複数の言語を同時に扱う際に、文字体系や表記体系をとった概念が用いられる。
37)用語系(英:script、スクリプト、または単に用字とも)は、特定の言語(一般に複数)のために用いるためのひとまとまりの文字や記号を指す。
38)書記系(英:writing system)は、ある用字系(一般に複数)を用いて特定の言語を表記するための規則の集合を指す。

39)字母と書記素:
40)文字体系に含まれる記号の最小単位を字母(文字記号とも)と呼ぶ。字母は文字と一致する場合もあるが、文字体系、言語、民族によっては、文字よりも小さい単位を字母とみなす場合もあるし、補助的な記号
   (ダイアクリティカルマークやマトラなど)を字母に含めない場合もある。
ダイアクリティカルマークとは、ラテン文字などの文字が同じ字形であっても発音が区別される場合に、文字に付ける記号、だそうです。またマトラは不明です。
41)一方、学術的な用語では、ある文字記号を構成する部分のことを書記素(英:grapheme、文字素、図形素とも)呼ぶ。
42)表音文字では音声の音素(英:phoneme)、表記文字では意味の意義素(英:sememe)あるいは形態素(英:morpheme)に対比される概念である。
43)何を書記素とみなすかは、研究者によって異なることがある。

44)「文字」と「文字でないもの」の線引き:
45)視覚的なもの、眼に見える要素の少単位というのはさまざまあるが、学術的には、そのなかでもあくまで言語に直接結び付いたものだけを「文字」と分類している。
句読点の位置が独特ですから、あるいは元の文が存在する翻訳文なのでしょうか?
46)やや特殊な文字:やや特殊な文字としては次のようなものがある。
47)句読点:文字の歴史の比較的初期から、語の間に間隔を空けたり線で区切ったりすることが行われていた。文字体系の発展とともに、語や文の意味の区切りを表すさまざまな記号、即ち句読点(約物とも)が使われるようになった。
   ただし、句読点をほとんど、あるいはまったく使わないで表記する言語もある。句読点は表記体系ごとに特有であるため、それぞれの文字体系の一部であると考えられることが多い。
音声的な言語は歌の様にリズムを含んでいる為、空白の部分に対応させる為の文字が必要なのでしょう。
48)指文字は、字母を指、手、腕の形で表すものであり、文字体系のひとつである。
東海道を歩いていると、良く指文字の道標を発見します。(笑)
ですから筆記文字の起源とは、手話や指のなぞり/砂の上なのでしょうかね? 石庭/箒の傑作も、知られていますよね? 席亭の田舎では昔、「蚊取り線香の様な図形的な粉末香/盤?盆?」が使用されていました。
ちなみに香盤とは、出演する演技者全員の役と出場面を書き込んだ一覧表、の事なのだそうです。これで誰が何の役で出ているかが分かります。(〜役の軽重)

49)点字は、視覚障害者が言語の読み書きに使うものであり、音、字母、文字などを紙の点状の盛り上がりの配列で表すものである。基本的に指先で感じ取るものであり、視覚に感じる目的のものではないが、あくまで言語表記のための
   ものであり、晴眼者の使う文字(墨字)と役割が同じなので、文字と分類されている。

50)微妙な位置づけのもの:
51)絵文字(英:pictogramピクトグラム)は、意味を表すために描かれた図形ではあるが、言語と直接結びついてはいないので、学者からは「厳密には文字ではない」とされる。だが広い意味では文字に入れる場合もある。
   つまり分類がゆらぐことがある。ピクトグラムは例えば、西部開拓時代以降のアメリカ先住民で、英語の文章が書けない人が絵文字の手紙をやりとりした例がある。現代では、絵文字はUnicodeに収録され、使いやすくなっているので、
   人によっては文章の中でまるで単語のように扱っている。たとえば「今日は〇(車の絵)でピクニックに行きましょう。」のようにである。そして読む際は「今日は車でピクニックに行きましょう」などと声にしている。つまりこの文章中の
   「〇(車の絵)」という絵文字は言語の記述に用いられているので、文字に分類したほうがよいだろう、ということにもなり、分類がゆらぐ。

52)文字ではないもの:
53)絵画は、言語の構成要素ではないので、文字ではないと分類されている。絵画も通常「意味」をあらわし、しばしばその「意味」は説明に数十ページもの文章が必要になるほどの密度になっているが、絵画はいわゆる通常の「言語」の構成要素
   ではないので、学術的には「文字ではない」と分類するのである。
昔席亭は文章に対する漫画の優位性を表す、さいとう・たかをの劇画論を見た事が有ります。(笑)
54)音符は、楽音(音楽の音)を視覚的に示しているものであり、普通の「言語」と結びついているわけではないので、文字ではないと分類されている。なお音符と楽曲の関係は文字と文章の関係に類似している。またアフリカのトーキングドラムは
   ドラムの音を言葉として使っているので、もしトーキングドラムの音を音符として表現する場合は、その音符の位置づけは曖昧になる。また、言語音楽の教科書や音楽に関する記述では、音符が文字による文章の中に現れることはある。
音符が載る楽譜は、歌(曲)の設計図ですよね?
55)国際音声記号は、あくまで、最初から音声を表すための記号としてつくられた記号であり、通常の「言語」と直接には結びついてはいないので、文字ではないと分類されている。
56)文字コード(文字符号とも)は、字母や書記素のひとつひとつを符号に重複なく対応させたもの、またはその対応のさせかたの取り決めのことであり、文字そのものではない。文字集合(符号化文字集合)と呼ぶこともある。
   文字コードによって、電気通信や電子媒体で文字を扱うことができる。符号の順序や組み合わせかたに取り決めを設けることによって、文字体系や表記体系を扱うこともできる。
   一般に、文字コードは取り決めた文字だけを利用できるようにするもので、あらゆる文字を扱うことはできない。文字コードについては#電気通信、コンピュータと文字の節で見る。

57)自体と書記:→詳細は「字体」および「書体」を参考
58)字体とは、ある図形を文字体系の特定の一文字と認識でき、その他の字ではないと判断しうる範囲のこと。これに対して、文字体系に含まれる特定の文字の、図形としての具体的な形のことを字形と言う。
59)字体の基準は、文字体系や表記体系によって異なる。逆を言うと、異なる文字体系同士でよく似た文字があっても、それらは別の文字と見なされる。
60)一方の文字体系から他方が発生した場合や、双方が共通の祖先を持つ場合には字形・発音ともによく似た文字が現れやすいが、たとえラテン文字の「A」とキリル文字の「A」のように字形・音価ともほとんど同じ場合でも文字としては
   別の文字である。
61)漢字の「ニ」とカタカナの「二」のように関係があるとも無いとも言い難いものや、カタカナの「ユ」(弓の部分)とハングルの「ユ」(〇+−)のように全くの偶然の一致によるものも、別々の文字体系に属する別の文字である。
62)字体の基準は、言語や時代によっても変化することがある。たとえば漢字で、「吉」の3画めを1画めより長めにするか短めにするかという違いは字体の違いとなることがあるが、現代の日本の常用漢字ではこの違いを区別しない。
63)文字コード(後述)では、個々の符号が表しうると考えられる字形を抽象して特にグリフ(英:glyph)と呼ぶことがある。
64)書体とは、ある文字体系で、字体を一貫した特徴と様式を備えた字形として表現したものをいう。
65)漢字の手書き文字での篆書、隷書、楷書、行書、草書や、活字やフォントの明朝体、ゴシック体、ローマン体、セリフ、サンセリフなどは書体である。

以下は§歴史、§分類、§系統、§電気通信、コンピュータと文字、§脚注、§参考文献、§関連項目、§外部リングですが、この内§歴史と§関連項目だけをご紹介します。
また§歴史にはグラフィックも多用されていますので、その全てをご紹介する事は出来ませんので、予めお断りしておきます。
66)楔形文字:→詳細は「楔形文字」を参照
67)楔形文字(英: cuneiform)は、現在知られている文字体系で最古のもののひとつである。紀元前3500年頃にメソポタミアで誕生した。
68)粘土板に葦の尖筆を押し当ててできる”くぼみ”を組み合わせて文字とする。尖筆を粘土に押し当てると、ちょうど楔(くさび)のような、長い三角形のくぼみができるので、学術用語の表記言語であるラテン語で(scriptura)cuneiformis
   (クネイフォルミス)と呼ばれるようになり(ラテン語のcuneus(クネウス)は「くさび」で、formis,forma(フォルマ)は「形、かたち」という意味。つまり「楔形」)、日本語でもそれに倣って楔形文字と呼んでいる。
69)粘土に書いた文字は、粘土が湿って柔らかいうちは簡単に書き直すことができるし、いっぽうで乾かせば書いたものをかなりの期間保存できる。
70)さらに長期の保存が必要な場合や内容の書き換えや改ざんを防止する場合には粘土板を焼いて一種の焼き物にすればよい。
71)現在残っている楔形文字資料の多くは、火災や戦災によって焼かれたものである。
これは席亭も知りませんでした。

72)現在までに発見されている楔形文字のうち、初期のものが表記している言語はシュメール語と呼ばれ、シュメール人の言語である。
73)しかし、楔形文字そのものをシュメール人が作ったというたしかな証拠はいまのところ発見されていない。
74)もっとも古いものはウルク文字(古拙文字とも)で、イラク中部のウルク(現ワルカ)遺跡第4層から出土し、紀元前3100−3000年頃のものである。
75)また、少し後の時代のものとしてシャムダド・ナスル(ジェムデド・ナスル)でも同系統の文字を記した粘土板が発見されている。ほとんどは商取引の記録や目録のような経済文書であり、事物や職名、都市名を表す文字とともに
   数字を記している。また、書記の要請のためと見られる文字リストも発見されている。
76)一方、ジャムダド・ナスルと同時期の文字資料がスーサで出土しているが、これはエラム語の一種を表記したもので、原エラム文字と呼ばれる。

77)当初の書字方向は上から下の縦書きで、文字はある程度単純化された線画であり、まだ楔形になっていない。
78)紀元前2600年頃から、書字方向が縦書きから横書き(左から右)に変わり、その結果、すべての文字が左に90度回転した。
人間の頭で表現される文字の頭は上向きだったのですが、左向きになりました。
79)その後、筆画が直線化し、最終的には楔形の組み合わせで文字を表すようになる(#図4を参照)。
とても頭には見えませんが、これらを覚えるのでしょう。楔を打つよりも、図を覚える事の方が大変です。(苦笑)
80)ウルク文字は、事物そのものを表す表語文字であるが、紀元前2800年頃から、文字を音節を表すものとしても使うようになる。たとえば、「牛」を表す文字を[gu]の音節を表すのに使う。
81)ところが、「糸」を表す文字でも[qu]を表せる。同じ音の語は複数あるから、ある音節を表せる文字も複数ある。これを同音異字性(英:homophony、ホモフォニーとも)と呼ぶ。
82)また、「口」を表す語は[ka]の音節を表す。ところが、この文字は「叫ぶ」[〇]、「歯」[〇]、「話す」[du]などの語も表すから、それらの音節を表すのにも使う。これを多音性(英:polyphony。ポリフォニーとも)と呼ぶ。
83)同音異字性や多音性は、シュメールの楔形文字を借用した他の楔形文字にも引き継がれる。

84)シュメール語の楔形文字は、アッカド語(バビロニア語やアッシリア語を含む)の表記に借用された。しかしシュメール語が膠着語であったのに対し、アッカド語は屈折語のセム系言語であった。
膠着語や屈折語は形態論上の分類で、膠着語は単語同士をくっつけて複雑な意味を作ったもの、屈折語は単語の音の変化で文法的な関係を示したものの様です。
85)セム系語では語根を3子音(ときに4子音)で表すから、ひとつの語を音声表記するのには複数の文字が必要になる。表記を短縮するためにシュメール語の表記文字を併用することもあった。
86)バビロニア人やアッシリア人の楔形文字は、さらにヒッタイト語、フリル語(ミタンニ語)、ウラルトゥ語(いずれもインドヨーロッパ語族の言語)などの言語の表記に借用された。

87)シリアのウガリット(ラス・シャムラ)で発見されたウガリト文字は、紀元前14世紀頃の文字体系である。
88)シュメール起源の楔形文字では文字の数が600あまりに達したのに対し、ウガリト文字は字母がわずか30個のアブジャド(子音文字)になっている。
89)字母の一覧を記した資料では、フェニキア文字やヘブライ文字などの伝統的な順序との一致が見られることから、文字体系の組織は他のアブジャドの影響を受けたと考えられている。
90)また、古代ペルシア楔形文字は、アケメネス朝ペルシアのダイレオス1世が作らせた楔形文字で、36個の開音節文字(子音−母音の組み合わせを表す文字。ただしうち3個は母音のみの文字)を含む。
   楔形文字の中では最初に解読された文字体系である。これは紀元前4世紀には使われなくなった。
91)今日では、楔形文字を表記に使う言語はない。現在までに知られているもっとも新しい楔形文字の資料は、紀元後1世紀のシュメール語表語文字によるものである。
楔形文字が使用されなくなったのは、筆記具が進化したからでしょう。

→文具と筆記具(筆記媒体と筆記具)

92)エジプトヒエログリフ系文字:→詳細は「ヒエログリフ」および「メロエ文字」を参照
93)エジプトヒエログリフのうち、発見されている最古の文字資料は紀元前3100年から3000年ころの先王朝時代末期のものである。エジプトヒエログリフでは、古拙期の文字資料というものがほとんど発見されていない。
   あたかも、整備された文字体系が突然出現したかのようである。
一人の天才の仕事かも・・・。
94)研究者の多くは、数世紀先行するメソポタミアの#楔形文字の影響があると考えるが、両者には字母などに明らかな共通点が見られないため、エジプトヒエログリフが借用したのは「文字という着想」(#借用と発展の節を参照)
   だけで、文字体系の組織は独自に発達したものだと考えている。
文字が絵画的ならばスタンプ(〜事実上の活字)などを使用する事によって、繰返し使用出来ますよね?
そう言えば外側に外周線を持つ王の名は、まるで印鑑ですよね?(苦笑)

95)概要:
96)初期にはさまざまな媒体に書かれたが、神官書体(後述)が発達すると、もっぱら記念碑や宗教関係の碑文にのみ使われるようになった。
97)ヒエログリフ(英:hieroglyph、聖刻文字とも)という呼び名は、古代ギリシア語のタ・ヒエログリュピカ(神聖な文字)に由来する。
98)文字の多くは表語文字だが、一部の文字を表音文字にも転用しており、表語文字では表しにくい概念や形態素を表記しやすくなっている。

99)表語文字は時代によって字形が変わったり、新たな事物を表す文字が追加されたりしたので、現在までに同定されているものは6000字以上にのぼるが、各時代に実用された数は700から1000程度である。
ですから現在と比べると、その表現領域はかなり狭い訳です。
100)表音文字は子音のみを表記するので、アブジャドであるといえる。一子音の文字が24程度、二子音の文字が100ちかく、三子音の文字が40あまりある。
101)一子音文字はもっぱら表音にのみ使うが、そのほかの表音文字は表語文字として使うこともあるため、複数子音の文字に一子音文字を付加して表音文字として使っていることを明確にすることがある(末尾の子音だけを付加することが多いが、
    複数の子音を付加することもある)。この手法を音声補充と呼ぶ。
102)日本語の送り仮名や漢字の形声にいくらか似た手法だが、送り仮名の場合とはちがい、品詞に関係なく音声補充できるし、形声とはちがい、表音文字にも音声補充をする(#図5(a)参照)。
形声とは、漢字の造字法を表す六書(りくしょ)の一つである。象声、諧声ともいう、とあります。また図5には、席亭のメモ帳では書込めないグラフィックが含まれています。
103)さらに、語に付加して意味範疇を表す限定符がある。漢字の偏旁に似た働きをするが、独立した文字である。
104)エジプト語はセム系語と近縁のハム語族に属するため、近縁の概念を表す語は同じ3子音(ときに4子音)からなる語根を共有する。表語文字や表音も居と限定符とを組み合わせて同語根の語を区別し、意味を明確にすることができる。
105)器物の材質のような詳細な意味まで限定符で区別することさえある(#図5(b)参照)。
106)書字方向は比較的自由で、初期には主に縦書き(上から下)、後には主に横書きとなり、ブストロフェドンが行われることも多い。ただし、行内の配列順は審美上の観点から方向を変えることがある。また、王や神などを表す文字はしばしば
    前のほうに置く。このような現象を字母転移という。

107)文字はときに、極めて写実的に描かれる(#図6)。ただし、現代の透視図法によるような写実性ではない。
108)たとえば「人」を表す文字では、頭部全体や脚部は横から、眼は正面から描くというように、様々な角度から見た対象の特徴を平面上になるべく忠実に描写しようとする。
まるでピカソの絵です。彼はエジプト文字を知っていたのでしょうか?
109)文字は彩色されることもあるが、色は意味に関係しない。
110)ヨーロッパでは16世紀から、エジプトヒエログリフの解読の試みが活発になったが、文中の人名などに基づいていくつかの表音文字の音価を決定できたにとどまった。
単音は音としての音声を構成する最小単位である。音価とも呼ばれる、とあります。
111)このため、エジプトヒエログリフの大半は象徴的な概念を表現した文様であり、完全な文字体系ではないとの誤解が生まれた。
112)ヒエログリフが表語文字とともに表音文字としての機能をもち、独自の合理性をもつ文字体系であるということを最初に証明したのは、19世紀のシャンポリオンである。

113)神官書体と民衆書体:
114)神官書体(ヒエラティックとも)は、ヒエログリフを簡略化して筆記用にしたものだが、その原型となる文字資料はヒエログリフと同じくらい古い。まとまった文章が表れるのは第4王朝時代頃からである。
115)神官文字はおもに行政文書や商業文書に用いられた。パピルスや、石片や陶片(オストラカ)に、筆とインクを使って書かれた。石に彫られることはまれだった。
筆とインクの存在が、グラフィックな文字を可能としたのです。
116)文字体系の組織はヒエログリフと一致し、神官書体で書いたものをヒエログリフに翻字することもできる。ヒエログリフの筆記体であると言える。
117)はじめは縦書き(上から下)だったが、後に横書き(おもに右から左)に変化する。
これは西洋とは逆です。
118)しかし、文字の向きが変わることはなかった。
119)その後簡略化がいっそう進み、紀元前第1千年紀前半に、神官書体から民衆書体(デモティックとも)が分化した。
120)民衆書体では続け書きや略体が多用され、ヒエログリフとの間で文字ごとの対応づけをすることはもはや不可能である。紀元前600年ころから、宗教文書以外では完全に神官書体にとって代わった。民衆書体は日常的な文書にも用いられた。
121)神官書体と民衆書体の名は、古代ギリシア語のヒエラティカ(神官の)とデモティカ(民衆の)に由来する。
122)民衆書体の書字方向は横書き(右から左)である。やはりパピルスやオストラカにインクで書かれたが、プトレマイオス朝時代には、ギリシアから入った葦のペンで書くことが多くなった。
123)このころから、記念碑などの碑文にも使われるようになる。1799年に発見されたロゼッタストーンは、ヒエログリフ、民衆書体、ギリシア文字のギリシア語の3種の文字体系で記されている。
124)今日では、エジプトヒエログリフやその神官書体、民衆書体を表記に使う言語はない。現在までに知られているもっとも新しい資料は、紀元後5世紀の民衆書体によるものである。
125)この後、エジプト語やそれから発生した言語を表記する文字体系はコプト文字だけとなった。

126)影響を受けた文字体系:
127)原シナイ文字は、シナイ地方の神殿遺跡から発見されたのでこの名がある。少なくとも23の字母を持つ。解読はまだ十分に進んでいないが、字母の大半は、その字形から見て、エジプトヒエログリフからの借用である。
    つまり、エジプトヒエログリフから借用して生まれた表音文字体系である。類型としてはアブジャドである。
128)字母の多くが表している事物が原カナン文字やフェニキア文字の字母と一致することから、フェニキア文字は原シナイ文字から派生したという説がある。
129)この説が正しいとすれば、エジプトヒエログリフは、今日のほとんどの音素文字体系、つまり今日使われている多くの文字体系の祖にあたることになる(次節も参照)。

130)メロエ文字は、紀元前2世紀に生まれた。古代ヌビアのクシュ王国で、メロエ語を表記するのに用いられた。23個の字母からなり、大部分がエジプトヒエログリフからの借用であると考えられている。
131)ヒエログリフと書記体があり、ヒエログリフは縦書き(上から下)、筆記体は(左から右)であった。アブギダに似て子音字母に特定の母音が伴っているが、それ以外の母音は独立したい字母を書くことで表す。
132)また、一部の子音−母音結合は独自の文字で表記する。
133)このほか、クレタやヒッタイトで発見されている「ヒエログリフ」と呼ばれる文字体系も、エジプトヒエログリフの影響を受けていると考える研究者もいる。

134)「文字」の呼び方の変遷や初出
135)中国では戦国時代までに、文字を意味する語として「書」「文」「名」などが用いられるようになっていたが、これらは文字以外の意味も持っていた。
136)秦の語彙「字」が公式に用いられるようになり、漢代に入って文字を表す語として定着した。
137)いっぽう「文字」という語のたしかな初出は、前漢の司馬遷による『史記』である。これは、紀元前3世紀に始皇帝を顕彰するために建てられた建てられた琅邪台刻石碑文の「車同軌、書同文字」(車の軌幅を統一し、書の文字を統一した)
    を引用したものだが、碑文では韻律を整えるために「文」に「字」字を付加しただけで、当時は「文字」という熟語は使われていなかった。
    『史記』以降になってはじめて、「文字」という語が「言語を書き記すための記号」の意味で用いられるようになった。

138)関連項目:文字体系の一覧、文字体系別の言語の一覧、文字の歴史、ISO15924、中西亮−世界の文字資料の収集家、研究者。、結繩−文字が発明される以前に、紐の結び方、ビーズなどで情報の伝達、条約などの保管を行った。
興味の有る方は「文字の歴史」ページも御参照下さい。但しこちらの方は文章が多少固い。また結繩は、暗号や水引などとも関係が有るのでしょう、きっと。
この様に合図や狼煙、結繩などは、文字とも近い関係に有るのでしょう。これらは必要に応じて、後述されます。
「漢字の起源」については全く触れられていませんが、これらは「漢字」ページに記載されています。一度転写に戻ります。

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