印刷
Civではルネッサンス時代のテクノロジーに「活版印刷」が有りますが、これでは幾ら何でも遅過ぎます。やはり西洋主体の歴史観、と言われてもしょうがないでしょう。(苦笑)
「印刷」は印刷物、複写を作る為に使用しますから、これは5)目と光に関する技術です。Wikiで「印刷」を調べると、「印刷」ページがヒットします。
1)印刷(いんさつ、英:printingあるいはpress)とは、版にインキをつけて、それを紙(など)に押し付け、版と表裏が逆の模様を何枚も簡単に速くつくること、その作業(仕事)。
2)概要:
3)印刷の基本から説明すると、まず版を作り、それにインクをつけて、紙など(紙以外のモノでもよい)に押し付けると、版と表裏が逆の状態でインクがつく。その仕事(作業)を印刷という。この作業で出来るものを印刷物という。
版と印刷物がミラー(鏡像)になるのがミソです。此処に工夫が有ります。
4)たとえば木版で年賀状や季節の挨拶の葉書をつくるとして、葉書の大きさの絵を描いて板に張り、インキをつけたいところを残して他を彫刻刀で彫り下げる。この版にインキをつけ紙に押しつければ印刷物ができあがる。
5)この場合、最初描いた絵を「原稿」、版をつくる作業を「製版」といい、最後のインキをつけて紙を押し付ける作業を狭義の意味で印刷という。
6)印刷されたものを印刷物といい、印刷を業務として行っている会社を印刷会社といい、その工場を印刷工場という。
現代ではコンピュータ+プリンタで容易に鏡像を作成する事が出来ますが、古代ではそれなりの工夫が必要な訳です。浮世絵などの場合には、薄くて半透明な紙を裏返して版木に貼れば良い訳です。
7)語源。プリントとプレス:
8)print(プリント)ともpress(プレス)ともいう。
9)printの語源は、ラテン語の動詞「premere プレメーレ」でありこれは「押し付ける」という意味である。
10)それが古フランス語で「preindre プランドル」となり、それが中期オランダ語で「prente」となり、それがオランダ語以外のゲルマン諸語にも広まってゆき、英語に1300年代に入り「print」となった。
11)「press プレス」は圧搾機から来ている。西洋では古くから、印刷機が登場する前から、圧搾機のことを「press プレス」と呼んでいた。
12)グーテンベルクの印刷機は、もともと古くから西洋にあった、ワイン造りのためのブドウの圧搾機(wine press)を転用して開発したものである。この経緯で、圧搾機を意味した「プレス」は印刷機や印刷も意味するようになった。
現代ではプレスは、報道機関、業界の方ですよね?
13)ちなみに印刷の「印」の字は、今ではハンコという意味だが、もともとは、ハンコ(印璽)を爪で押さえて押捺(おうなつ)する人の姿の形をなぞった漢字である。つまり「印刷」というのはもともと、おさえて刷る、という意味の表現である。
14)現代の印刷の傾向:
15)現代の印刷の主流はオフセット印刷である。「経済産業省 平成30年(2018年)工業統計 品目編」では印刷事業所を印刷方式により、オフセット印刷 / 活版印刷 / グラビア印刷 / 特殊印刷 の4つに分類しているが、
2017年の統計データで、印刷事業所の73%ほどがオフセット印刷である。
16)現在では活版印刷は9%。1960年代などまでは活版印刷が主流であったが、その後オフセット印刷への移行が進み、1980年にはオフセットのほうが優勢となり、その割合が増してきた。
17)現代の一般的なオフセット印刷の製版工程の後半では、刷版(さっぱん。薄いアルミ板でできた版)を作る。印画紙を出力してからフィルムに転写し、そのフィルムからアルミ板に焼き付けたり、あるいは組版データをもとにして
専用の装置を使い直接にアルミ製の刷版に焼き付ける。
§統計は省略します。
18)歴史:→「記録技術の年表」および「活版印刷§歴史」も参照
19)印刷技術が発明されたのは、古代の中国であると考えられている。
20)2世紀頃に中国で紙が発明され、7世紀から8世紀頃には木版印刷が行われていたといわれる。
21)この木版印刷は朝鮮半島および日本にも伝来し、764年から770年にかけて現存する印刷物で製作年代がはっきりと判明しているものとしては世界最古のものである、日本の「百万塔陀羅尼」が印刷された。
22)北宋に入ると木版印刷は広く普及し、多くの本が印刷されるようになった。
23)また1041年ごろには畢昇が陶器による活字を発明した。
24)この活字は朝鮮へと伝わり、金属活字による印刷が13〜14世紀の高麗でおこなわれている。
25)ただし中国や日本においては文字数が膨大なものにのぼったこと、そして何よりも木版は版を長く保存しておけるのに対し、活版は印刷が終わればすぐに版を崩してしまうため再版のコストが非常に高くついたことから
活字はそれほど普及せず、19世紀半ば以降にヨーロッパから再び金属活字が流入するまでは木版印刷が主流を占め続けていた。
版も崩さずに、例えばロストワックスなどで原版を保存しておけば、再版もより簡単に行えたと思います。
26)この木版印刷の技術はシルクロードを西進してヨーロッパにももたらされたが、その当時は本の複製はもっぱら写本が一般的であった。
27)14世紀から15世紀ごろには、エッチングの技法がヨーロッパにおいて広がり、銅版印刷の技術が新たに生まれた。
28)銅版は繊細な表現が可能であることから主に文字ではなく絵画の印刷に使用され、銅板による版画(銅版画)はルネサンス期以降広く使用されるようになった。
29)活版印刷の発明:
30)印刷に一大転機をもたらしたのが、1450年頃のヨハネス・グーテンベルクによる金属活字を用いた活版印刷技術の発明である。
31)グーテンベルクは金属活字だけでなく、油性インキ、印刷機、活字の鋳造装置などを次々と開発し、これらを組み合わせて大量に印刷ができるシステムを構築して、印刷という産業が成り立つ基盤を整えた。
32)さらにそれまで使用されていた羊皮紙よりもはるかに印刷に適していた紙を印刷用紙に使用した。
33)こうしたことからそれまでとは比べ物にならないほど書物が簡単に生産できるようになり、印刷が急速に広まった。
34)その伝播速度は非常に速く、発明から20年ほどたった1470年までには、発明されたドイツのマインツのみならず、ライン川流域やパリ、北イタリアやローマにすでに印刷所が設立され、それからさらに10年後の1480年までには
イングランド・フランス全域・アラゴン・ネーデルラント・北ドイツ、さらにはチェコやポーランド、ハンガリーにいたるヨーロッパの広い地域で活版印刷所が設立されていた。
35)グーテンベルクの発明から1500年以前までに印刷された書物はインキュナブラ(揺籃期本、初期刊本)と呼ばれ、どれも貴重書であるため莫大な古書価がつくことも間々ある。
36)当時の印刷物は、聖書を始めとする宗教書が半数近くを占めており、活版印刷による聖書の普及は、マルティン・ルターらによる宗教改革につながっていく。
37)ただし当時の印刷物の増大は宗教書に限らず、学術や実用書などあらゆる分野の印刷物が激増した。
そしてこれが、暗黒の中世を脱出する力と成るのです。ちなみに、ルネッサンス時代とは14〜16世紀です。
38)活版印刷発明の影響:
39)印刷、特に活版印刷の発明は世界にいくつもの巨大な影響を与えた。この影響を総称して「印刷革命」と呼ばれることもある。
40)直接的な影響の例としては、活版印刷によって本が大量に供給されることで、それまで非常に高価だった書籍が庶民でも手に入るようになった。
41)そのことで知識の蓄積および交流がそれまでの社会に比べ格段に進むようになり、宗教改革をはじめとする数々の社会的変革を引き起こしていった。
つまりは(より高価な)羊皮紙システムが、権力の構築、維持に寄与していた訳です。
42)印刷はまた、書物の規格化をももたらした。
43)写本の場合誤記や文章の欠落は珍しいことでは全くなかったが、活版印刷は事前チェックが可能であり、もし誤りがあった場合も修正が容易であるため、誤植の可能性を加味しても手書き本に比べはるかに正確な文章が記されるようになった。
44)同時期に発達した版画と活版印刷の組み合わせは、元の情報の正確な反復を可能にし、信頼できる正確な図版および文章の蓄積は科学革命の基盤となった。
45)印刷によって書籍に整った文字が並ぶようになったことは、それまでの手書き本に比べて読解を容易なものとし、識字の有用性をより高めることとなった。
46)こうした書籍の氾濫は、貴重な本を一人の人間が読み上げそれを周囲の大勢の人間が拝聴するという形で行われていた知識の伝達システムを変化させ、聴覚に代わり視覚が優位に立つ新しい方法が主流となった。
47)このほか、それまでの写本時代にはほとんど考慮されていなかった著作権が、活版印刷の開始後ほとんど時をおかずして各国で次々と保護されるようになっていったことも印刷の大きな影響のひとつである。
48)活版印刷の発明以前においては写本自体が写字生の確保などで非常に高コストなものであり、本自体も手書きのため発行量が非常に少なく、著者に写本の際なんらかの報酬が入ることはほとんどなかった。
49)しかし活版印刷によって大量の書籍が一度に生産できるようになると、他者の出版物を無断で複製し再出版することが横行するようになり、著者並びに出版業者に対する権利の保護が急務となった。
50)1518年にイングランドにおいてヘンリー8世が出版業者のリチャード・ピンソンに対し彼の出版物の他者再刊禁止を認めたのは、こうした動きの初期の例である。
江戸時代の大河ドラマべらぼうでも、この著作権保護は定められていました。以下は省略します。
またセクション§印刷方法の比較には印刷方法として、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、活版印刷、スクリーン印刷、ゼログラフィ、液体ゼログラフィ、インクジェットプリンター、転写が示されています。
活版印刷の項目には、転送方法圧盤、圧力10MPa、粘度50−150Pa・s、インクの厚さ0.5−1.5μm、備考乾くのが遅い、とあります。
51)関連項目:組版、活版、文選、ゲラ刷り、紙型、本木昌造、ウィリアム・ギャンブル、マージナルゾーン、誤植、約物、写植、電算写植、DTP、DTPソフト、Adobe Photoshop、Adobe Illustrator、QuarkXPress、Adobe InDesign、
フォント、TrueTypeフォント、PSフォントとATMフォント、OpenTypeフォント、製版、写真製版、色分解、網点、セッター(タイプセッター、イメージセッター)、CTP、プロセスカラー、カラーチップ、校正刷り、
色校正、青焼き、ファインチェッカー(簡易校正、ケミカル校正)、ストリップ修正、DDCP、カラーマネージメントシステム(CMS)、印刷機、輪転印刷機、枚葉印刷機、平台印刷機、オンデマンド印刷機、スクリーン印刷機
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