編物

この編物テクノロジーもCivには有りません。同様に、9)皮膚と皮膚感覚に属しますが網も編めるので、4)飲水と飲食、排便にも関係しています。また網に関しては、既にご説明しています。(笑)
Wikiで「編物」を調べると、「編み物」ページがヒットします。

1)編み物(あみもの、編物とも表記)とは、糸、特に毛糸や綿糸を編んで作った布や衣類(毛糸のパンツや靴下等の肌着、ニット帽や手袋,マフラー等の防寒具、ジャージー、セーター等の上衣)、装飾品(レース等)、およびそれらの製品を作る行為、
  工芸、手芸である。
2)英語を借りてニット(knit)とも言い、またポルトガル語やスペイン語で靴下を意味するメリヤスという呼び方もあり、江戸時代から1950年代ころまで用いられた。
席亭もニット=編み物とは知りませんでした。(メリヤスの方は知っていた)
3)編む(あむ)とは、紐状のものを絡み合わせたり、結びあわせてひとつの形に作り上げることを意味する動詞(用言)であり、糸だけでなく、竹や蔓、籐、芭蕉葉、針金等で、籠・ござなどの工芸品や建築材を作る行為、ビーズで装身具等を編む行為、
  髪を編む行為(三つ編み等)も含まれる。
席亭も幼少時、紐編、リリアン(リリヤン)をしていました。
4)また、漁を行うための網(あみ、漁網)も編んで作られている。
5)ただし、一般的にはこれらの行為の結果の製品を「編み物」とは呼ばない。
6)なお、英語ではこれらは糸を編む行為とは区別し、weave(織り)、plaitまたはbraid(いずれも組紐、わら編み、髪編み等)と言う。
7)日本語でも、糸を素材とする場合には、「編み」と「織り」は、糸と糸の関係、構造(トポロジー)は明確に区別されている。
8)織物が、多数の経糸(たていと)および(しばしば1本の)横糸を用いて、糸が交差する構造で「一段ずつ」布地を作ってゆくのに対し、編み物は、結び目を作る要領で「一目ずつ」形を作って行くことが特徴である。
9)編み物は手によって編むこと(手編み)と、機械によって編むこと(機械編み)のふたつに大別できる。

10)歴史
11)編みの起源は古く、旧石器時代にまでさかのぼる。
12)世界的に見て、発見されている最初期の編み細工は、1本の連続した糸を編んで作った網である。
13)やがて、糸・藁・紐・竹などを素材とし、手や針を用いて様々な生活道具(籠・敷物等)や衣類が作られるようになった。
14)日本でも、縄文時代早期に漁網が編まれていたことが判っている。
網は常時修理して使用する必要が有る為、昔は漁師の基本スキルでした。
15)伸縮性のある素材の編み方は「スプラング」や「ブレーディング」と呼ばれ、青銅器時代には知られていた。
16)現在の編み物に近いもので、年代が確定された最古のものは、帝政ローマ時代のシリアのローマ植民都市ドゥラ・エウロポスから発見された3世紀のものとされる。
17)古代の編み針は、現在のかぎ針に近い形状であったと考えられる。
昔は女性ならばマフラーや帽子などは毛糸で編めた筈です。席亭も二本の編み棒は使った記憶が有るのですが、編み方はトンと忘れてしまいました。(笑)
18)シリアおよびエジプトが起源となり、ムーア人やアラブ商人からフランスやスペインに伝えられたと推定されている。

19)産業としての編物はフランスで発展し、16世紀には職人によるギルドが作られた。
かなり時間が飛んでいますが、この間にはアラブ→スコットランドのセーター、などの話が有る筈です。また編み物では、(ナイロン)ストッキングなども有名です。
20)1589年(一部の資料では1588年)にイギリス人牧師、ウイリアム・リー(William Lee、1563−1610年)が、足踏式による靴下編機(緯編 よこあみ)を発明し、1775年には同じくイギリスで経編(たてあみ)機が登場する。
21)編機の改良が進み、手編から機械編の時代へと移行していった。
22)1849年には、イギリスのマッシュー・タウンゼント(Matthew Townsend)が従来のヒゲ針の改良に成功し、現代のメリヤス編機に多く採用されているベラ針(Beard Needle)を考案したことで、編物工業の進歩は促進された。
23)機械編みは、現代ではTシャツやジャージー、肌着、靴下等の生地生産に広く使われ、また既製服のセーター等も作られている(カットソー)。

24)日本では、組紐を除き、伝統的に布地や衣類を編んで作ることはほとんどなかったが、17世紀後半にスペインやポルトガル等から編地が渡来し、ポルトガル語やスペイン語の「靴下」を意味する言葉から、メリヤスと呼ばれ、
   足袋等を作る技法として普及した。
席亭も、メリヤス=靴下は知りませんでした。
25)1954年(昭和29年)にミシンメーカー大手のブラザー工業株式会社が編機分野と家庭電器分野に進出したことで、機械織りが可能な家庭用編み機が日本全国の家庭でブームとなり、編み物が衣料用生地の主要な位置を占めるようになった。
席亭の実家に編み機は有りませんでしたが、ミシンは有りました。席亭も使用していました。雑巾などは作った事が有ります。
26)→詳細は「編み物の歴史(英語版)」を参照

27)技法
28)編み物は最初に基準となる結び目を作り、その中に糸を通して輪を作ることの繰り返しが基本的な編み方の操作である。
29)編み物の素材は毛糸や綿糸が最も一般的である。他にはレース糸、絹糸、刺繍糸などもある。
30)糸は染色に用いる染料が同じであっても製造時のバラツキによって色調が異なることがあるため、同時に染色した製品にロット番号が付いており、多数の同色の毛糸を必要とする場合はロット番号の同じ物を用いる。
糸は大量に消費するので、小売店も大儲けでしょう。毛糸やボタンなどは、日本製品の人気も高いのでしょうか?(笑)
31)編み物を製作するにあたって必要なものに「編み図」がある。これは作品の「設計図」とも、作品を編みすすめる為の「手順図」や「指示書」ともいえる。
型紙などと共に、昔は婦人雑誌に付録として付いていました。
32)編み図には、一定のルールを持つ記号(白い楕円、黒い楕円、「X」あるいは「+」、T字など)でひとつひとつの編み目の種類が表記されているほか、製作に必要な毛糸の量なども載っている。
33)編み図は編物の書籍・雑誌などに付属しており、また手芸店で販売されていることもある。

34)手編み
35)手編みの場合、複数本の棒針を用いる棒針編みの技法や、鈎状のかぎ針1本で編むかぎ針編み(クロシェ)、また針は使わずにもっぱら指だけで編む指編み(英語版)などがある。
あやとりなどは、指編みの原型でしょう。
36)編物に用いる「針」(棒状の道具)を編み針と呼び、素材は、竹、金属、プラスチックなどがある。
37)「棒針」と「かぎ針」がある。
38)針の太さは号数で表し、日本の規格では数字が大きいほど太い。
39)糸の編み始めと編み終わりを処理するため、あるいは編んだものを縫い合わせるために、糸を通す穴の開いた金属製のとじ針も用いられる。
40)形状は一見すると裁縫用の針に似ているが、先端は鋭く尖ってはいない。
41)その他、ほつれ止め(作業を休止する場合に編み目が解けないよう保持する器具)、編んだ目の数を数えるためのカウンターなどが用いられる。

43)棒針編み:→詳細は「棒針編み」を参照
44)先端がゆるやかに尖った棒針と呼ばれる棒状の用具を用いる方法が棒針編みである。棒針は2本、4本、5本で1組で、2本の針をビニールなどの柔軟性のある素材でつないだ輪針もある。
45)棒の一端は編んだ糸が抜け落ちることを防ぐためキャップなどが付けられることがある。
46)基本技法として表編みと裏編みがあり、それらを組み合わせることによって複雑な形状や各種の模様を作り出す。
47)伸縮性がある、肌触りが良いなどの特徴があるため、マフラー、靴下、手袋、セーター等の衣類に一般的に用いられる方法である。
48)片面から見て全ての目が同じ形状になる編み方(平編み、メリヤス編み)にするには、往復編みの場合1列おきに表編みと裏編みを繰り返す。
49)また、表編みばかりを繰り返すことにより、1列おきに表編みと裏編みが交互に現れる編み目(ガーター編み)になる。
50)応用として伸縮性を特に高めたゴム編みと呼ばれる編み方もある。

51)かぎ針編み:→詳細は「かぎ針編み」を参照
52)かぎ針と呼ばれる用具を用いる方法がかぎ針編みである。
53)かぎ針は棒針より短く、先端に糸を引っ掛けるために鉤(かぎ)状になっている。鎖編みと呼ばれる編み方を基準としている。
54)編み方にもよるが、棒針で編むよりも糸の使用量が多く重くなりがちなため、帽子やマフラーなどの小物類、あみぐるみなどに用いられる。
これは知りませんでした。ちなみに、席亭は棒針もかぎ針も見た事が有ります。棒針は木製、かぎ針は金属製でした。木製のかぎ針も有りましたが、先端が折れるのかも。
55)棒針編みの補助的な役割として使われることがある。

56)アフガン編み:→詳細は「アフガン編み」を参照
57)一方がかぎ針状、もう一方が棒針状の、アフガン針と呼ばれる長い針を用いる方法がアフガン編みである。
58)織物のような独特の編み目となり、伸縮性が少なく目の細かい編み方が特徴である。
59)この編み方で編んだ毛布を特にアフガンと呼ぶ。

60)レース編み:→詳細は「レース編み」を参照
61)レースの製法のうち、編み物の技法を用いたもの。1本または何本かの細い糸を用いて、すかし模様にする技術の総称である。
席亭はレース編み作業も見た事が有ります。この作業には特殊スキルが必要なのでしょうか? また白いレースは汚れ易い為、取扱いには注意が必要です。果たして丸洗いできるのでしょうか?(苦笑)

62)機械編み
63)機械編みは、簡単な動作あるいは完全自動で、連続した多数の小さな針を機械的に動かして編み、編み目は手編みと同じ構造ではあるが、網目に「ゆらぎ」「人間味」「あたたかみ」などがある手編みと異なって、
   一般に網目が一定で(しかもしばしば編み目が比較的小さく)、一見して機械編みのものだと判る仕上がりになる。
64)単純な編み機を用いた手芸にリリヤン等がある。
これは紐の制作に使用され、手編み以外にも機械編みが有ります。このリリアンで帯締めや羽織の紐も作れます。

65)関連項目
日本の染織工芸、編布 - 縄文期から続く技法を用いた布、メリヤス、裁縫、衣類、織物、日本編物手芸協会、ニット製品製造技能士、職業訓練指導員(ニット科)、2月10日−ニットの日。、ラベリー、佐藤繊維、島精機製作所、ボーヒュース・ステックニング

ここで折角ですから、「毛糸」や「セーター」についても、調べる事にします。(ストッキングは後回し)まずは「毛糸」から。

1)毛糸(けいと)とは、動物や植物などの天然繊維や化学繊維を、長い糸状に紡績して作った工芸素材。一般に縫い糸よりも太いものを指す。手芸糸ともいう。
2)主に編み物に使われるが、織物や毛糸刺繍などにも使われる。玉巻きやカセ、コーン巻きなどで販売されている。
カセは、毛糸を両手で巻いた時代の名残なのでしょう。
3)毛糸のラベルには、素材、太さ、適正号数(かぎ針・棒針のサイズ)、標準ゲージ、1玉の糸長や標準重量、色番やロットナンバー(後述)などが記載されている。

4)素材による分類
5)天然繊維
 ・ウール(羊毛)−メリノ、コリデール(英語版)、シェトランドなど、羊の品種によってさらに分類される。
  ・紡毛糸(ぼうもうし、woolen yarn):短い繊維を綿状にし、絡み合わせながら引き伸ばしたもの。一般的な毛糸はほとんどが紡毛糸である。洗いをかけることで風合いが増し、縮絨加工や、フェアアイルニッティングにおけるスティーク処理
   に適している。
  ・梳毛糸(そもうし、worsted yarn):長い繊維を一方向に揃えて整え(この状態を「スライバー(Sliver)」と呼ぶ)、細く引き伸ばしたもの。滑らかで光沢があり、紡毛糸よりも高価。
 ・モヘヤ
  アンゴラヤギ(英語版)の毛を紡いだもの。光沢があり、柔らかく弾力性に富む。起毛加工したものがほとんど。
  生後1年未満の仔ヤギから刈り取った初毛のみを用いたキッドモヘヤもある。
 ・アルパカ
  ウールよりも軽くて保温性が高く、毛玉ができにくい。染色せず生成りのままでも、クリーム色、濃淡の茶色、グレー、黒など、カラーバリエーションが豊富。
  アルパカの毛の中でも柔らかい繊維のみを使用したベビーアルパカもある。また、一般的なアルパカはファカヤ(ワカイヤ)種(英語版)だが、希少なスーリー(スリ)種(英語版)の毛を用いたスーリーアルパカもある。
 ・カシミヤ
  カシミアヤギ(英語版)の毛を紡いだもの。ウールよりも繊維が柔らかいため肌刺激も少なく、保温性も高いが、耐久性にはやや劣る。
席亭はカシミヤも見た事が有りますが女性では無いので、違いは分かりませんでした。
 ・アンゴラ
  アンゴラウサギの毛を紡いだもの。非常に軽く保温性が高いが、摩擦に弱く、抜け毛も多い。
 ・ヤク
  柔らかくて保温性が高く、耐久性もある。繊維のほとんどが茶色であるため、毛糸にした場合のカラーバリエーションが少ない。
 ・シルク(絹)
  毛糸に使われる場合は「スパンシルク」(絹紡糸ともいい、繊維を短くして紡いだもの)であることがほとんど。軽くしなやかで光沢がある。
  摩擦には弱いが引っぱり強度は強く、ウールやコットンと混紡されることも多い。
  家蚕の繭糸を用いたものと、天蚕・柞蚕(タッサーシルク)などの野蚕の繭糸を用いたものがある。

6)植物繊維
 ・コットン(綿)
  吸水性が高く肌触りが良いが、やや重い。繊維の長さによってさまざまなランクがあり、長いほど高級とされている。
 ・麻(リネン、ラミー)
  吸水性や通気性に優れている。繊維の中では最も丈夫であるため、ウールなどの耐久性向上のために少量混紡・合撚されることもある。
麻の編み物は、夏服などに使用されました。席亭も1枚持っていました。
 ・ジュート
  繊維が短いため毛羽が抜けやすい。衣料には不向きで、服飾小物や雑貨などに使われる。
 ・和紙
  軽くて丈夫。基本的には服飾小物や雑貨などに使われる。

7)化学繊維
8)再生繊維
 ・レーヨン
  シルクに準じたしなやかさと光沢を持つが、シルクよりもやや重い。パルプレーヨン、バンブーレーヨンなどがある。
9)合成繊維
 ・アクリル
  ウールは虫害に遭いやすく、洗うことで縮んだり、繊維が肌を刺激することがあるため、その代替素材として広く用いられるようになった。
  安価で発色が良く軽いが、保温性や吸水性はウールには劣り、毛玉ができやすい。
  安価な毛糸で「モヘア」と称している場合はアクリル素材であることが多い。
 ・ナイロン
  衣料用繊維の中で最も強度がある。天然繊維の耐久性を高めるため、ウールやコットンに少量混紡されることが多い。
 ・ポリエステル
  ナイロンに次ぐ強度があり、熱にも強いが、毛玉ができやすい。

10)太さによる分類
11)日本における分類(細→太)
   極細、合細、中細、合太、並太、極太、超極太
12)英語圏における分類(細→太)
   Cobweb、Lace、Light Fingering、Fingering、Sport、DK(Double Kntting)、Worsted、Aran、Bulky(Chunky)、Super Bulky(Chunky)、Jumbo 13)いずれも明確な規格があるわけではなく、慣用的な分類である。

14)形状による分類
 ・単糸(Single ply)
  1本だけを撚り上げたもの。独特の風合いを持つが、力がかかった場合に「抜け」(繊維同士の絡みがほぐれて離れてしまうこと)が起こりやすい。また、編み地が斜めにいがみが出やすい。
 ・双糸(そうし、2-ply)
  2本を撚り合わせたもの。最も一般的。
 ・三子糸(みこいと、三本子、みっこ、3-ply)
  3本を撚り合わせたもの。
15)撚り本数が増えていくと四子糸、五子糸と呼ばれるが、4本以上撚り合わせたものを多子糸(たっこ)と呼ぶこともある。十数本を撚り合わせたものもある。
16)また、双糸同士をさらに撚り合わせたものなど、さまざまなパターンがある。
17)撚りの強弱による分類もあり、撚りの弱いものを甘撚り糸、撚りの強いものを強撚糸という。甘撚り糸をロービングヤーンと呼ぶこともある。
18)撚り方向による分類もあり、時計回りに撚ったものをS撚り、反時計回りに撚ったものをZ撚りという。
19)複数の糸を撚り合わせる場合は、バランスが取れるように両方向の撚りを組み合わせる。
これは(太い)毛糸の制作時に、行われるのでしょうか?

20)形態による分類
21)ストレートヤーンに類するもの
22)特に加工を施していないスムーズな毛糸をストレートヤーンという。扱いやすく、編みほどく際にも絡まりにくくほどきやすい。編み目や模様編みがはっきり出るが、反面、不揃いな編み目も目立ちやすい。
 ・ツイードヤーン−本来はツイード生地を織るためのチェビオット種(Cheviot sheep)の羊毛を原料とした手紡ぎ糸をいい、ざっくりとした風合いが特徴。現在では似た風合いのものを「ツイード」と称することも多い。
 ・杢糸−同じ太さで違う色の単糸同士を撚り合わせたもの。ファンシーヤーンに分類する場合もある。
 ・メランジ糸(霜降り糸)−杢糸と似ているが、紡績段階で淡色と濃色を含む2色以上を混ぜ合わせたもの。「メランジ」はフランス語で「混合したもの」の意味。

23)ファンシーヤーン(意匠糸、飾り糸)
24)形状に変化を持たせたもの。色に変化を持たせたもの(杢糸、メランジ糸など)を含む場合もある。
 ・スラブヤーン−紡ぐ際や、撚る際に、強弱をつけるなどして太さに変化を持たせたもの。
 ・ネップヤーン−不規則に糸節(ネップ)があるもの。
 ・ノットヤーン−芯糸に飾り糸を撚り合わせる際、飾り糸に結び目(ノット)のような玉節を作ったもの。
 ・タムタムヤーン(タムヤーン)−一般に「モヘア糸」と呼ばれているもの。ループヤーンのループ部分を針で起毛するなどして毛羽立たせてある。
 ・シャギーヤーン−タムタムヤーンよりも毛羽の毛足が長いものをいう。
 ・ファーヤーン−起毛部分にボリュームを持たせ、毛皮の毛足や鳥の羽のような風合いを出したもの。
 ・ブークレヤーン−芯糸に、撚りの甘い太めの飾り糸を縮れたような状態で撚り合わせたたもの。
 ・ループヤーン−芯糸に、連続的にループさせた飾り糸を撚り合わせたもの。飾り糸の太さやループの大きさによってはブークレヤーンとよく似た見た目になる。
 ・モールヤーン(シェニールヤーン)−芯糸2本を撚り合わせる際に、短い毛羽(花糸)を連続的に挟み込んだもの。
 ・リリアンヤーン(リリーヤーン)−細い糸をリリヤン状に編み立てたもの。中心部にスライバーを吹き込んでボリュームを出したものもある。
 ・テープヤーン−テープのように平たい形状のもの。

25)用途による分類
 ・冬糸−秋冬物を編むのに適した保温性の高い毛糸。ウールやモヘヤなど、空気を多く含むもの、毛足の長いものなどが代表的。
 ・夏糸−春夏物を編むのに適した毛糸。コットンや麻、シルクなどが代表的。一般にあまり太いものは使われない。
26)明確な区別があるわけではなく、慣例的な分類である。

27)染色方法による分類
 ・トップ染め−紡績前の繊維(トップ)を染めてから紡いだもの。染色後のトップを混ぜ合わせて調色してから紡績するため、発色が鮮やかで堅牢な染めになる。
 ・糸染め−紡績してできた糸を染めたもの。円筒状に巻いた状態(チーズ巻き)で染める場合「チーズ染め」ともいう。
 ・カセ染め−糸染めの中でも少ロットや手染めの場合、カセの状態にしてから染める。
 ・染色単位をロットといい、ラベルには必ずロットナンバーが記載されている。同じ色番でも、ロットが違うと微妙に色味が異なることがあるためである。
これは席亭も知っていました。
28)段染め(多色染め、かすり、プリント)の技法
 ・漬け染め−最も古くからある技法。複数の染色液にカセを部分的に浸すことで色の変化を作る。
 ・スペース・ダイイング(Space Dyeing)−カセまたはトップを金型で圧迫して仕切り、仕切りごとに異なる色の染料をノズルで吹き付ける。色変化の間隔をさまざまに調整できる。
 ・スプレー染め−異なる色の噴霧器を並べて糸に染料をスプレーしたのち、糸をローラーで圧縮して色の変わり目をにじませる。
29)多色染めに対して、単色のものはソリッドともいう。
次は「セーター」です。

1)セーター(英:sweater)は、編み物による衣類で、トップスにあたるものの総称。日本でも稀に、英語の原音に近い「スエーター」と表記されることもある。
2)セーターの形状としてプルオーバー(英:pullover)とカーディガン(英:cardigan)が代表的である。プルオーバーは、頭からかぶって着るもので、前後の開きがない衣類の総称。カーディガンは、前開き型になっていて、
  ボタンやファスナーでとめるものである。
3)英語圏ではノースリーブのベスト等もセーター・ベスト(英語版)などとよばれるが、日本でセーターというと一般にはプルオーバーのみを指すので、当項目もプルオーバーについてのみ詳述する。

4)特徴
5)ウールやカシミアなどの動物繊維による、太目の糸で編んだものが代表的である。綿などの植物繊維や化学繊維からも作られる。
6)完成品が市販されているほか、毛糸を購入して手編みする人も多い。
7)日本では1980年代から1990年代にかけて編み図とともに人気芸能人がセーターを着てモデルになった編物本『セーターブック』が流行した。
ですから日本においては、かなり歴史が浅い訳です。
8)保温効果に富み、防寒用上着や胴着として着用されることが多い。
9)ただし、セーターだけでは糸の隙間からの外気や湿気・水分の侵入を完全に防ぐことは難しい。
風に対して弱いので、上に何かを羽織ります。
10)20世紀初頭の南極点到達競争においては、毛皮を着用したノルウェーのアムンセン隊に対し、イギリスのスコット隊はウールを防寒具として採用したことが失敗の原因の一つであると考えられている。
これは席亭も知りませんでした。やはり現地人の遣る事を、キチンと観察すべきですよね?(苦笑)
11)天然素材のセーターは害虫に食われることが多い。

12)また、洗濯する時には、ウール用洗剤を使うか、ドライクリーニングなどの適切な方法で洗わないと縮んでしまう。
13)これは、ウールなどの繊維の表面にあるウロコ状のスケールと呼ばれるものが水分によって開き、摩擦などの力によってスケール同士が絡んでしまうためである。
14)この縮みは、ある程度は修復することが出来るが、縮み切ったものについては元に戻すことはできない。

15)製法
16)前身頃・後身頃・袖の4つのパーツをそれぞれ編んで成型したあと、それらを繋ぎ合わせて作るのが一般的。
17)布としての編み地(流し編み)を切ったり縫ったりすることで成型して作る衣類はカットソーに分類され、それとは明確に区別される。

18)歴史
19)11世紀、ノルマン人が地中海シチリアに進出した際、ノルマン人はイスラム世界の手芸技術を学び、イギリス海峡に位置するガーンジー島、ジャージー島に伝えた。イギリスでは、この2つの島がセーターの起源の地とされている。
20)セーターはイスラムの手芸技術が基礎になっている。もともと、寒い海に漁に出る漁師の作業着などに使われる丈夫なものとして存在していたわけである。
21)日本語の「セーター」は英語の「sweaterスウェター」を音写したもので、英語のsweat(汗をかく)に由来する。
22)1891年にアイビーリーグのフットボール選手がトレーニングする際、汗をかいて減量するために編物の上着をユニフォームとして用いたのが元とされ、その他のスポーツでも着用されるようになって一般化していった。
23)ここで言う「sweater」は、今で言うジャージやスウェットのような意味合いが強い。
24)英語圏でこうした名前で認知されるようになったのは、この頃からであり、あくまで英語圏の表現である。フランス語では汗に関係づけるような言葉では呼ばない。

25)伸縮性と着易さというセーターの長所は昔から変わらぬが、20世紀には編機による「機械編み」の導入によって大量生産が可能になり、一般の人々にも普段着として普及していった。
26)防寒として冬に着られることの多かったセーターであったが、夏にも着られる綿製のサマーセーターが作られることで、一年を通して着られるようになった。
27)現在では、フォーマルやアフタヌーン・ドレス用のセーターも作られ、日常着の範疇に留まっていない。
28)他の衣料と同じく、基本的には上記のように実用性やおしゃれさを求めるものであるが、欧米では過剰な柄で編まれて、人前で着るのが恥ずかしいセーターを、ジョークとして楽しむ文化が存在する。
29)→詳細は「アグリー・クリスマス・セーター」を参照

30)種類
31)セーターは、その形状や模様、使用目的、由来となった地域などから多くの種類がある。
32)衿明きの形状では、V型、ラウンド型、タートルネックなど。
33)編み方でも、「手芸編」と「機械編」に分類され、特に女性から送られる手芸編(手編み)のセーターは、愛情を込められたものとして扱われることがある。

34)アランセーター(Aran sweater):→「en:Aran jumper」も参照
35)アイルランドのアラン諸島を発祥としている。フィッシャーマンズセーターのひとつで、縄状の独特の編み込みとハニカムなどの模様が特徴。
36)アラン諸島では、昔から漁業が主な産業であったため、防水と防寒を目的としてアランセーターは誕生した。古くから仕事着としてはもちろん、普段着としても着用されていた。
37)縄状の編み方は、漁に使うロープや命綱を指しており、大漁など様々な願いが込められている。その模様は家によって違っていて、遭難死の際の個人識別と家紋のような意味合いもあった。
セーターや入墨などは、漁師の識別手段です。
38)なおこの説を俗説とする説もある。
必要に応じて、発達したのでしょう。最初から死にたい人は居ませんが。(笑)

39)カウチンセーター(Cowichan sweater):→「en:Cowichan knitting」も参照
40)カナダのバンクーバー島に住む先住民のカウチン人に由来する。白やグレー系をベースにして、狩猟文化を反映した自然や伝説に関する文様(特に動物が多い)と幾何学的なデザインを組み合わせたものが編み込まれているのが特徴。
41)現在は、広くカウチン族の伝統工芸として知られているが、元は19世紀初頭にスコットランド人からカウチン族に編み物の技術が伝えられたものが基本となっている。
42)その技術と、古くから伝わる芸術的な要素が融合することで、独特のデザインを持つカウチンセーターが成り立ったのである。
43)狩猟の際の作業着として用いられたため、太い毛糸で編まれ、厚地で丈夫に作られており、(本来のものは)脂肪分を抜かないために撥水性と防寒性も高い。

44)フィッシャーマンズセーター(Fisherman’s sweater)
45)アイルランドやスコットランドなどに住む漁師(Fisherman / フィッシャーマン)の仕事着を起源とするセーターの総称。
46)凹凸がはっきりした縄状のケーブル編みが印象的である。
47)厚手のもので、漁師の仕事上に必要な防水性と防寒性に優れているのが特徴。
48)本来は多少匂いが残るような未脱脂、未染色の毛糸で編まれるが、現在ではデザインのみのもの、脱脂染色後にオイルを染み込ませたものなどが一般的である。
49)アランセーターはフィッシャーマンズセーターの一種であり、アイルランド西方のアラン諸島で造られたのが起源。日本では、1960年代に広まった。
 ・英国風トラディショナル・スタイルを取り入れた米国東海岸の名門大学生アイビー・リーガーズ。フィッシャーマンズ・セーターを着て汗をかき、体重調整をするスポーツ選手たちや文系の学生たちの服装を模範に、
  1954年に石津謙介(1911年−2005年)がVANブランドを発表し、アイビールックとして日本に紹介する。これ以降、フィッシャーマンズ・セーターも銀座みゆき通りを闊歩し、流行の最先端を行く「みゆき族」に大いに受け入れられ、
  全国へ普及する。Ralph Lauren 2013 Fall/Winter Womenswear runway collection ショーの終わりに喝采を浴びるラルフ・ローレンはオーソドックスなフィッシャーマンズ・セーターを着用する。

50)その他のセーター
51)アーガイルセーター(Argyle sweater)
   菱形の格子模様(アーガイル)が特徴の英国伝統的なセーター。
52)アイビーセーター(Ivy sweater)
   アーガイルセーターの一種で、アイビールックによく見られる。
53)アンゴラセーター(Angora sweater)
   アンゴラウサギの毛素材の糸で編まれたセーター。ふわふわと軽く、長い毛足が特徴。
54)エンブレムセーター(Emblem sweater)
55)オーバーセーター(Over sweater)
56)オイルドセーター(Oiled sweater)
  脱脂をしない毛から編まれる撥水性と保温性の高いセーター、フィッシャーマンズセーターやカウチンセーターがこれに当たる。
57)ガーンジー(英語版)セーター
58)カシミアセーター(Cashmere sweater)
  カシミアヤギの毛素材の糸で編まれたセーター。やわらかな肌触りで、保温性が高い。カシミアの割合が大きいと独特の光沢が出てくる。
59)クリケットセーター(Cricket sweater)
  クリケットで着用されるセーター。ケーブル網みで、裾やVネックに沿ってラインが入っている。テニスセーターの基になったと言われている。
クリケットはイギリスの国技ですので、テニスよりも古いのでしょう。
60)サマーセーター(Summer sweater)
  サマーニットの一種。夏でも快適に着られるように、通気性、吸水性、肌触りが重視され、植物繊維や化学繊維のものが多い。
ヨーロッパは日本よりも緯度が高いので、夏でも涼しかった様です。(現代では日本と同様に、酷暑に襲われています)
61)シェーカーセーター(Shaker sweater)
  粗めに編まれたセーター。18世紀中頃にイギリスで生まれたキリスト教の一派である「シェーカー」に由来する。
62)シェトランドセーター(Shetland sweater)
  シェトランド島産の羊毛から作られた毛糸で編まれたセーター。それに似せて作られたものもシェトランドセーターと言われる。軽くて保温性に富む。
63)シュリンクセーター(Shrink sweater)
64)スカンジナビアセーター(Scandinavia sweater)
  スカンジナビア半島一帯に伝わる雪の結晶などの模様が編みこまれたバルキーセーターの一種。
65)スクールセーター(School sweater)
  学校用制服として着用されるセーター。もしくは、それ風のセーター。レターセーターとも呼ばれる。
66)チルデンセーター(Tilden sweater)
  ケーブル網みで、裾やVネックに沿って紺や赤のストライプのラインが入っている。アメリカのテニスプレイヤーであるウイリアム・チルデン(1893年−1953年)の名前が由来になっている。テニスセーターとも言われる。

67)ツインセーター(Twin sweater)
  デザインと色をそろえたプルオーバーとカーディガンを組み合わせたセーター。ツイン・セット、ツイン・ニットとも言われる。1930年代に広まった。
68)テニスセーター(Tennis sweater)
  テニスで着用されるセーター。チルデンセーターとも言われる。
69)ノルディックセーター(Nordic sweater)
  北欧に伝わる雪の結晶やトナカイの模様が編みこまれたセーター。
70)バルキーセーター(Bulky sweater)
  「バルキー」はかさばった、暑いの意味。名前の示すとおり、厚手でふっくらとして、ゆったりとしたシルエットが特徴。
71)モヘアセーター(Mohair sweater)
  モヘヤ(アンゴラヤギの毛)の毛糸で編まれたセーター。長いしなやかな毛足が特徴。

72)ラグビージャージ
  ラグビーで着用されるジャージであるが、セーターとして着用する人もいる。

73)関連項目
  編み物、カットソー、カーディガン、ベスト、ジャージ、ジャンパー(衣服)、ファッション、毛玉、プロデューサー巻き、日本の学校制服、セーターの呪い(英語版)− 恋人に手編みのセーターを贈ると破局するというジンクス、
  セーターに愛をこめて−郷ひろみの楽曲、B-17のノーズアートになったセーターガール、セーターガール(英語版)1940年代に始まるセクシーファッション、童貞を殺すセーター
以上です。此処で「糸と織物」ページに戻ります。

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