ガラス
Civにはこのガラスは登場しません。しかし光学のレンズなどを製造するには必要不可欠な材料ですから、少なくとも古典テクノロジー以前の技術です。また黒曜石は重要な石材ですので、太古の石工術にも含まれるでしょう。
Wikiでガラスを調べると、「ガラス」ページ、「Category:ガラス」、「Category:ガラスの歴史」ページなどがヒットします。
「Gategory:ガラスの歴史」ページには、ボヘミア・ガラス、オリエントガラス、ガラスの着色、ステンドグラス、ベネツィアン・グラス、などが、「Category:ガラス」ページには、黒曜石、ガラスなどが紹介されています。
このガラスは光学と大きな関係が有りますので、5)目と光に属する技術です。まずは「黒曜石」ページから。
1)黒曜石(こくようせき、英:Obsidian、黒耀石)は、火山岩の一種、およびそれを加工した宝石。
2)岩石名としては黒曜岩(こくようがん)という。英語名の「オブシディアン」は、エチオピアでオブシウス(Obsius)なる人物がこの石を発見した、という、大プリニウスの『博物誌』の記述による。
3)成分・種類
4)化学組成上は流紋岩(まれにデイサイト)で、石基はほぼガラス質で少量の斑晶を含むことがある。
5)流紋岩質マグマが水中などの特殊な条件下で噴出し、急激に冷やされることで生じると考えられている。
6)同じくガラス質で丸い割れ目の多数あるものはパーライト(真珠岩)という。
7)二酸化珪素が約70%から80%で酸化アルミニウムが10%強、その他に酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化鉄、酸化カルシウム等を含む。
8)外縁部と内側では構造が異なる。また、内部に結晶が認められるものもある。
9)黒曜石のモース硬度は5。比重は2.339−2.527。水を1−2%含む。
10)性質・特徴
11)外見は黒く(茶色、また半透明の場合もある)ガラスとよく似た性質を持ち、脆いという欠点はあるが、割ると非常に鋭い破断面(貝殻状断口)を示すことから先史時代より世界各地でナイフや鏃(やじり)、槍の穂先などの打製石器として
古くから使用された。
12)日本の鏃等は後期旧石器時代から使われ、当時の黒曜石の産地は大きく3つに分かれており、その成分的な特徴から古代の交易ルートが推測できる。
日本は黒曜石の一大産地です。
13)→代表的な石器については「湧別技法」を参照
14)採取
15)黒曜石の採取法には、露頭(ろとう)の岩体の破砕、露頭から剥落(はくらく)した転石の採取、地下の岩体や土層中のものの採掘などがある。
16)世界の産出地
17)上述したように黒曜石は流紋岩が噴出した火山地帯に見られる。
18)世界ではギリシャ、イタリア、スコットランド、アイスランド、トルコ(カッパドキア、東アナトリア地方)、アルメニア、ケニア、ペルー、チリ、アルゼンチン、メキシコ、米国、カナダ、ニュージーランドなどで産出している。
席亭もカッパドキアがガラスの産出地である事は知りませんでした。
19)米国ではカスケード山脈のニューベリー火山(英語版)や、メディシン・レイク火山(英語版)カリフォルニア州シエラネバダ山脈のイニョ火口(英語版)、イエローストーン国立公園ほか数多く分布する。
20)北朝鮮と中国の国境にある白頭山でも産出があり交易されていたことが知られている。BR>
白頭山は朝鮮(と中国?)の聖地で、抗日拠点でも有りました。
21)メキシコのパチューカ山脈(スペイン語版)産の緑色の黒曜石は、アステカ文明において儀式用として珍重された。
22)また、メソアメリカ社会で黒曜石が広く使われるようになったのは、紀元前6000年から2000年ごろにさかのぼり、一般的に使われる黒曜石は敵対地域を通過するなど複雑な流通があったとされる。
黒曜石は軍事物資(〜刃先)でもあるので、輸送には気を使った事でしょう。§日本の産出地は省略します。
23)用途
24)上述の通り、石器時代において、その切れ味の良さから石器素材として広く使われた。
25)刃物として使える鋭さを持つ黒曜石は、金属器を持たない民にとって重要な資源であった。
26)現にヨーロッパ人の来訪まで鉄を持たずに文明を発展させた南アメリカは、15世紀頃まで黒曜石を使用していた。
27)メキシコのアステカ文明などではマカナなどの武器を作り、人身御供で生贄の身体に使う祭祀用ナイフもつくっていた。
28)一説にはアステカが強大な軍事力で周辺部族を征服し帝国を作れたのは、この黒曜石の鉱脈を豊富に掌握していたからだともいう。
29)現代でも実用に供されている。その切れ味の良さから、海外では眼球/心臓/神経等の手術でメスや剃刀として使われることがある。
30)また、黒曜石を1000℃で加熱すると、含有された水分が発泡してパーライトとなる。白色粒状で軽石状で多孔質であることから、土壌改良剤などとして用いられる。
ですが、勿体無いかも・・・。
31)様々な色の混じった美しいものは、研磨されて装飾品や宝飾品として用いられている。
これは席亭も知りませんでした。
32)文化
33)黒曜石とも黒耀石とも表記される場合がある。
34)「耀」の字が常用漢字外であるため、慣用的に黒曜石と表記したと言われることがあるが、常用漢字の制定以前から黒曜石の表記はあった。
35)安永2年(1773年)に初めて黒曜石を取り上げた木内重暁の『雲根誌』では黒曜石としており、Obsidian の訳語として採用した和田維四郎も黒曜石としている。
36)黒耀石という用字が現れるのはおそらく太平洋戦争後で、藤森栄一など考古学者の一部が好んで用いる。
37)サウジアラビアのメッカにあるカーバ神殿の黒石は元は1つの塊でその後割れたもので、丸みを帯びているのは長年の人の手による接触磨耗であるが、水に浮くという言い伝えや、ざらざらした外観からは黒曜石と認め難い。
38)採取がしばしば報告される、ルブアルハリ砂漠に落下した隕石の種類と推定される。
39)2016年には、日本地質学会により、長野県の県の石(岩石)に選ばれている。
長野県はこの黒曜石の重要な産地です。つまり長野県は(見かけによらず)、古代から文明?の中心地な訳です。諏訪大社なども有りますものね。(笑)
それと諏訪大社は武神ですが、これも黒曜石と関係が有るのでしょうか?
40)関連項目
岩石−火成岩−火山岩−流紋岩、岩石の一覧、松脂岩(ピッチストーン)、真珠岩(パーライト)、溶結凝灰岩、火山ガラス、黒曜石と同様、交易で取引された、翡翠、とんぼ玉
松脂岩とは、流紋岩質のガラス質火山岩、とあります。またとんぼ玉とは柄が入ったガラス玉の事で、シルクロードを通って収集されたそれは正倉院御物などに成っています。
次は「ガラス」ページです。
1)ガラス(蘭:glas、英:glass)または硝子(がらす、しょうし)という語は、物質の特定の状態を指す場合と、物質の特定の種類を指す場合がある。
席亭の様に理学を長年学んでいると、物質名よりも状態の方として理解される様に成ります。
2)古称として、玻璃(はり)、瑠璃(るり)ともいう。
玻や瑠は女性名にも多用されます。
3)昇温によりガラス転移現象を示す非晶質固体。そのような物質。このような固体状態をガラス状態と言う。
ガラスは固体の様にロングレインジのオーダーを持たないので、液体であるとも言われます。
4)結晶と同程度の大きな剛性を持ち、粘性は極端に高い。
5)非晶質でもゴム状態のように柔らかいものはガラスとは呼ばない。詳しくは「ガラス転移点」を参照のこと。
6)古代から知られてきたケイ酸塩を主成分とする硬く透明な物質。グラス、玻璃(はり)、硝子(しょうし)とも呼ばれる。「硝子」と書いて「ガラス」と読ませる事もよくある。
7)化学的にはガラス状態となるケイ酸化合物(ケイ酸塩鉱物)である。
8)他の化学成分を主成分とするガラスから区別したい場合はケイ酸ガラスまたはケイ酸塩ガラスと言う。
9)いわゆる「普通のガラス」であるソーダ石灰ガラスのほか、ホウケイ酸ガラスや石英ガラスも含まれる。本項目ではこの物質について主に記述する。
ソーダ石灰ガラスは重工業が発達した近代のそれなので、歴史的に見れば最近の事です。
10)ケイ酸塩以外を主成分とする、ガラス状態となる物質。
11)ケイ酸ガラスと区別するために物質名を付けて○○ガラスと呼んだりガラス質物質と呼んだりする。
12)アクリルガラス、カルコゲン化物ガラス、金属ガラス、有機ガラスなど。
これらは用途による名称です。
13)板状のガラスは一般に板ガラスと呼ばれる。
14)語源的にはケイ酸塩ガラスのような固体状態を取る他の物質もガラスと呼ぶようになったものである。
15)日本語のガラスの元になったオランダ語glasの発音は、英語のglass同様グラスに近いが(近いカタカナ表記は「フラス」。オランダ語のgはのどを震わせる発音。英語・ドイツ語とは異なる)、
日本語化した時期が古いため、転訛して「ガラス」となった。日本語での「グラス」は多くの場合はコップの意味になる。
16)ガラスには多くの種類があるが、その多くは可視光線に対して透明であり、硬くて薬品にも侵されにくく、表面が滑らかで汚れを落としやすい。
17)このような特性を利用して、窓ガラスや鏡、レンズ、食器(グラス)など市民生活及び産業分野において広く利用されている。
18)近代以前でも装飾品や食器に広く利用されていた。
19)また金属表面にガラス質の膜を作った「琺瑯(ほうろう)」も近代以前から知られてきた。
ホウロウは確かに便利なのですが、席亭などのならず者の手に掛かると、内装が加熱で割れて消失してしまいます。ですから、南部鉄瓶の方をお勧めしておきます。(苦笑)
20)ガラスの表面に細かな凹凸を付けた磨りガラスや内部に細かな多数の空孔を持つ多孔質ガラスは、散乱のために不透明である。
21)遷移金属や重金属の不純物を含むガラスは着色するものがあり、色ガラスと呼ばれる。
色ガラスはステンドグラスなどに使用されました。
22)2002年(平成14年)の統計によれば日本だけでも建築用に3900億円、車両用に1700億円、生活用品に3000億円、電気製品等に8300億円分も出荷されている。
1年分の出荷額ですから、かなり大きな額です。
23)組成・構造
24)不規則網目構造説と微結晶説
25)ガラスの構造については2つの説があり、現在でも論争がある。
論争中である事は、席亭も知りませんでした。
26)不規則網目構造説では原子配列が結晶のように規則的でなく、不規則になっているという説である。この説はZachariasenによって提唱され、Warren、Sunを始め多数のガラス研究者によって支持され、現在に至っている。
27)それに対し微結晶説は、ガラスは大きさ20オングストローム以下の微結晶から成るとする説である。この説はRandallによって提唱され、Porai-Koshitsによって修正されたもので、ガラスの中で微結晶は非晶質のマトリックスによって
繋がれているというものである。
28)ガラス形成無機物の分類
29)ガラスの原料は、多くの場合は酸化物であるか高温で酸化物となるものである。
30)Rawsonによれば、無機物質は以下の3つに分類できる。
・単独でガラス化するもの(Conventional Glass Former, CGF)。
例:SiO2,B2O3,P2O5,GeO2,BeF2,As2S3,SiSe2,GeS2
・単独でのガラス化は困難であるが多成分とすることによりガラス化するもの(Non-conventional Glass Former, NCGF)。
例:TiO2,TeO2,Al2O3,Bi2O3,V2O5,Sb2O5,PbO,CuO,ZrF4,AlF3,InF3,ZnCl2,ZnBr2
・まったくガラス化しないもの(Modifier, MOD)。
例:Li2O,Na2O,K2O,MgO,BaO,CaO,SrO,LiCl,BaCl,BaF2,LaF3
31)ガラスとアモルファスはほぼ同義のものとして捉えてよい場合が多いが、ガラス転移点が明確に存在しない場合をアモルファスと定義するような場合(分野)もある。
32)ガラス転移とは主緩和の緩和時間が100s〜1000sの温度で起こる。
33)ガラスと同じ構造、すなわちガラス化する物質は珍しくない。ヒ素やイオウなどは単体でガラス化する。
言いたい事がよく分かりません。単一元素でも結晶には成らずに、ガラス化するものがある、です。硫黄にはリン(〜赤リン、黄リン)などの様に、化学的性質が異なる物質が多数(〜30以上の同素体)有ります。
34)酸化物ではホウ酸(B2O5)、リン酸(P2O5)などが二酸化ケイ素の代わりに骨格となってガラスを形成する。ホウ酸塩ガラスは工業的に重要である。
35)例えばパイレックスガラスは重量比で12%のホウ酸を含む。
パイレックスガラスは耐熱ガラスです。
36)Zachariasen則:→詳細は「Zachariasen則」を参照
37)Zachariasenはガラスを形成するために満たすべき条件を提案した。
§ガラスの作り方、ガラスの加工は省略します。
38)物性
39)熱力学におけるガラス状態
40)ガラスは液体状態を凍結したような状態(粘度が極端に高くなった状態とも言える)であり、それは準安定状態にあると言える。
つまりは、エントロピーが高い状態に在る訳です。ですからガラスは長時間放置すると結晶化する(〜失透)、と言われています。人間は 失透する程 生きられず by席亭。
41)従って、ガラスは熱力学的には非平衡な状態であり、非常に長時間を経過するとガラスは安定状態である結晶化すると考えられるが、それに対しては異論もある。
42)また、ガラスは過冷却およびガラス転移により粘度が非常に高くなった液体であるという捉え方もある。
43)なお、例えば古い建物の窓ガラスは、それが理由で上部のガラスが下の方に垂れたような形になっているとされたこともあったが、計算によれば千年くらいではとてもそのような差は起きず、実際はガラスの製法によるもので、
建設当初からそのような垂れた形になっていたことがわかった。
44)また、同じくガラス化している約2000万年前の琥珀を用いた実験では、2000万年間の密度変化は2.1%にすぎず、数千万年の時間では分子構造がほとんど変化しない事が分かっている。
以下は省略します。
45)ガラスの歴史
46)概説:→「ガラス年表」も参照
この「ガラス」ページでは説明が年代的に前後していますので、「ガラス年表」ページの方を先にご紹介します。
1)ガラス年表では、ガラスに関する歴史を編年的に記述する。
2)ガラス年表
3)古代(6世紀まで)
4)前2250年頃:シリア・メソポタミアで本格的なアルカリ石灰ガラス製品が作られる。
5)前1550年頃:シリアでコアガラス容器が作られる。
6)前1400年頃:エジプトでトトメス3世の銘が入った容器が作られる。
7)前721年〜前705年:メソポタミアでアッシリア王サルゴン2世の銘が入った壷が作られる。
8)前3世紀頃:青森県亀ヶ岡遺跡(縄文時代晩期)の青色ガラス小玉。
9)前128年:中国で鉛バリウムガラスの容器が作られる。
10)前1世紀頃:シリアで吹きガラス技法成立。
11)304年:中国にサーサーン朝ペルシアの突起ガラスが現れる。
12)476年:西ローマ帝国滅亡により、ガラス製造は近東地方を除いて衰える。
13)569年:中国にサーサーン朝ペルシアの切子グラスが現れる。
以下は省略します。「ガラス」ページに戻ります。
47)ガラスの応用
食器、窓ガラス、レンズ、鏡、光ファイバー、ブラウン管、ハードディスクドライブ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、蛍光灯、白熱電球、砂時計、ガラス棒、ビー玉、ビーズ−とんぼ玉、美術品、ガラス器具、ガラスペン、ぽぴん、氷コップ
ぽぴんはビードロとも呼ばれ、浮世絵にも登場しています。
48)様々なガラス
49)天然ガラス
50)自然界で溶融状態から急激に冷却した場合出来る。一例として黒曜石等がある。また、岩石にもガラス質の組織が含まれている場合がある。
51)テクタイト、モルダバイト−隕石によるもの。
52)火山ガラス−火山によるもの。
53)閃電岩−雷によるもの。
54)トリニタイト−核実験トリニティ実験によるもの。
次は「オリエントガラス」ページです。
1)オリエントガラスとは、現在のシリア付近の西アジアで紀元前三千年頃から作られた世界最古と考えられるガラスであり、エジプト・メソポタミア文明の工芸の一つである。
2)オリエントガラスはガラスの起源とされ、メソポタミア文明は世界で初めてガラスを作ったとされる。最古のガラスであるオリエントガラスを発明したアッシリアで作られたガラスには、 現代の科学技術をもっても困難である
熱膨張率の異なるガラスを一つに融かしあわせることに成功しており、メソポタミアのガラス工芸のレベルの高さが窺える。
3)メソポタミアで進歩したオリエントガラスの技術は、エジプトに伝えられエジプト王国の文化を醸成した。
4)また、アッシリアの滅亡以後にシルクロードを経由してガラスの製法は中国にも伝わったとされる。
5)メソポタミアで発明されたガラスは、東西に伝わり世界のガラス製造の源流である。
6)オリエントガラスの技法
7)オリエントガラスは後に繁栄したローマガラスと製法が異なり、コアガラス技法によって作られた。
8)コアガラス技法でのガラスの作成は困難であり大量に生産するのには向かなかったが、紀元前後に現在のシリア付近で吹きガラス技法が発明されるまでコアガラス技法でガラスは作られていた。
9)コアガラス技法では、融解したガラスを粘土芯にひたすか巻きつけるかして、ガラスが冷え固まった後に芯を取り出してガラス容器を作る方法である。
10)他にも、鋳造と冷却カットがオリエントでは開発された。
11)新しい技法は、フェニキアの発展とともにガラス工芸を発展させ、多彩なガラスが普及した。
12)また、技法はエジプトにも伝わり、ガラスで作られたミイラの頭支えがツタンカーメン王の墳墓から出土しておりエジプト文明の文化の大成を引き起こした。
13)化学組成とアルカリ源
14)オリエントガラスはソーダガラスに分類され、砂とアルカリによって作られた。
15)砂により主成分のシリカを、フラックスとしてアルカリを使用したソーダガラスは、使用されるアルカリは変化している。
16)植物灰による植物灰ガラスと天然ソーダによるナトロンガラスに大別される。
17)メソポタミアでは植物灰による植物灰ガラスが作られたとされ、天然ソーダを得やすいエジプトではアルカリとして天然ソーダを使ったナトロンガラスが作られた。
18)このうち、メソポタミアで作られた植物灰ガラスはシリカに富みナトリウムに乏しい化学組成が特徴である。
19)アルカリはシリカが低温で融解しやすくするためのフラックスとして使われるために、シリカに富みナトリウムに乏しいガラスを作ったメソポタミアのガラス溶解技術の高さがうかがえる。
これは席亭も知りませんでした。確かに石英、水晶SiO2では、融点は高そうです。(笑)
20)後に、古代暗黒時代をえて(経て?)メソポタミアでもナトロンガラスが作られるようになり、植物灰ガラスによく含まれていたマグネシウム・カリウムは少なくなった。
もう少し筆圧が欲しい所です。次は「とんぼ玉」です。
1)とんぼ玉(とんぼだま、蜻蛉玉)は、柄が入ったガラス玉である。模様のついたガラス玉をトンボの複眼に見立てて、「とんぼ玉」と呼ばれたといわれている。
2)江戸時代には青地に白の花模様のガラス玉を「蜻蛉玉」と呼び、それ以外のものは模様に応じて「スジ玉」「雁木玉」などと呼び分けていたが、現在では模様に関係なく「とんぼ玉」と呼ばれている。
3)歴史
4)とんぼ玉がいつ頃から作られていたのかははっきりしない。エジプトなどでガラスの発明から間もない時代に発見されており、古くから製法が知られていたことが分かっている。
5)「古代エジプトのジュエリービーズとお守り(スカラベ(英語版))」ペンシルベニア大学考古学人類学博物館
6)→詳細は「サブサハラアフリカのガラスの歴史(英語版)」を参照
7)中国でも隋や唐の時代には、火齊珠・玻璃と呼ばれた。戦国時代に作られたガラス玉は「戦国玉」と呼ばれる。
8)「瑠璃象嵌玉」戦国時代、紀元前5〜3世紀東京国立博物館
9)→詳細は「古代中国のガラス(英語版)」を参照
10)日本では、吉野ヶ里遺跡 、原の辻遺跡、針塚古墳、馬越長火塚古墳、船来山古墳群、 愛宕山横穴墓群等から、勾玉、管玉とともに小型のとんぼ玉(ガラスビーズ)が出土しているが、これらはエジプトからの輸入品と考えられており、
貿易用のビーズであるトレードビーズ(英語版)等での 港市国家からアジアを横断する交易ルートの存在を示唆する資料と見なされている。
貿易用のビーズとありますから、あるいはガラスビーズは貨幣の代わりと成ったのでしょうか?
11)→詳細は「古代のガラス貿易(英語版)」および「日本の貿易史」を参照
12)アラスカで見つかった19世紀のヨーロッパの貿易ビーズ
13)ヴェネツィアとペルシャで作られたアフリカとの貿易ビーズ。ミルフィオリ等のベネチアンビーズ
14)正倉院には多数のとんぼ玉とともに製法を記した書物や原料も収蔵されており、奈良時代には製法が伝えられ、国内で生産されていたと考えられている。
15)奈良時代から平安時代初期には、とんぼ玉は厨子の装飾に使用されるなど、仏教美術と深く結びついていた。その技法は秘伝とされ、とんぼ玉に接することが出来る人間も限られていたと言われている。
16)江戸時代に、南蛮貿易を通じて中国のガラス技術とヨーロッパのガラス技術が伝えられ、長崎などで安価なとんぼ玉が多数作られるようになった。
17)アイヌ女性のネックレス「タマサイ」。全体を構成するガラス玉は和人や満州方面との交易で得られた。中心の金属板は「シトキ」と呼ばれ、和鏡などが転用された国立民族学博物館
18)その結果、長崎の技法が江戸で発展したもの(江戸とんぼ玉)、アイヌ民族との山丹貿易用に作られたもの(アイヌ玉)、奈良時代からの製法で作られたもの(泉州玉、さかとんぼ)が庶民の手に渡るようになり、
根付けやかんざし、帯留、羽織紐の飾り(無双)、などの装飾品に使用された。
19)しかし、とんぼ玉の製法は奢侈禁止令により明治時代には絶えたと言われている。
勿体無い。これは文化破壊行為ですよね?(苦笑)
20)戦後に入り、江戸とんぼ玉や外国産のとんぼ玉を参考に復元が行われ、ガラス工芸として多数の現代作家のもとで作られている。
このとんぼ玉が含まれるガラスビーズの頁は、残念ながらWikiには存在しません。ですがビーズに関しては、後に(糸のページなどで)言及される事でしょう。次は「ステンドグラス」ページです。
1)ステンドグラス(英語:stained glass)は、エ字形の断面を持つ鉛のリムを用いて着色ガラスの小片を結合し、絵や模様を表現したもの。
ガラスが落下しない様に、保持には気を使っています。鉛は柔らかい金属なので、融通が利きます。
2)用途
3)ガラスに金属酸化物を混入することで着色している。キリスト教の教会や西洋館の窓の装飾に多く用いられる。
4)外部からの透過光で見るため、人の目に非常に美しく映る。
5)装飾を否定するモダニズム建築全盛の時期になるとあまり用いられなくなったが、今日では再びステンドグラスが見直され、公共建築、住宅、教会堂などに採用されている。
6)ガラス工芸として、ランプの傘などにも用いられる。
7)古代
8)404年に再建されたイスタンブールの聖ソフィア寺院では着色されていない板ガラスを窓に用いていた。一方、500年前後に完成した同地区の寺院にはステンドグラスの跡が残っている。
9)当時のガラスはフェニキア人から伝わった吹きざお製法を発展させたローマンガラスである。
以下は省略します。ガラスの着色方法を説明するページには、「ガラスの着色」ページが有ります。
1)ガラスの着色法には、いくつか手法がある。
1))イオン添加による着色
2))ナノメートルサイズのコロイドによる着色(いわゆる「ゴールドルビー」または「セレニウムルビー」などのstriking glasses)
3))着色された物の封入(ミルクガラス(英語版)など)
4))光散乱(多孔質ガラス)
5))ダイクロイックコーティング(ダイクロガラス参照)
6))着色コーティング
2)イオンの添加
3)通常ソーダ石灰ガラスは、厚みが薄い時には無色透明に見えるが、微量の鉄イオンが含まれるため、イオンが濃い場所や、厚くした時、科学的な手段によって緑色の色合いを確認できる。
4)このようにイオンを添加することによって色合いを変化させられる。
5)酸化鉄(U)をガラスに添加すると青緑色となる。クロムを加えるとより緑色が深くなる。
6)硫黄は炭素と鉄塩と共に添加し、多硫化鉄を作ることで黄色から黒までのアンバーガラスが得られる。ホウケイ酸ガラスでは、硫黄は青色を呈する。カルシウムと共に添加した場合は濃い黄色を呈する。
7)マンガンは少量添加すると鉄による緑色を除去できる。また高濃度になるとアメジスト色となる。マンガンは最も古いガラス添加物の1つであり、エジプトの歴史の始まり以来紫色のマンガンガラスが使われていた。
8)黒色の二酸化マンガンはガラスを透明にするのに使われた。しかし、このプロセスは時間がかかったため、過マンガン酸ナトリウムに置き換わった。ニューイングランドでは、300年以上前に建てられた住宅に使われ、
長い年月の化学変化で薄い紫色になったものは骨董として高い評価を持つ。このプロセスは、砂漠の日にさらされてアメジスト色になるdesert amethyst glassの形成と同じと広く混同されているが、プロセスの詳細や組成は様々なので一概には言えない。
9)少量のコバルト(0.025〜0.1%)で青いコバルトガラスが得られる。より深くするにはカリウムを加える。ごく少量でガラスの脱色に使用することもできる。
10)2〜3%の酸化銅(U)はターコイズブルー色を呈する。
11)ニッケルは濃度が濃くなるほど青から紫、黒いガラスとなる。少量のコバルトとニッケルを添加することで鉛ガラスの脱色に使用できる。
12)クロムは、非常に強力な着色剤であり、暗緑色から高濃度で黒色を呈する。酸化スズとヒ素をともに加えるとエメラルドグリーン色となる。溶解度以上の酸化クロムを混ぜ、冷却中に酸化クロム(V)の平行プレートを大きく形成させると
アベンチュリン効果(英語版)をもったクロムアベンチュリンが出来る。
13)有毒のカドミウムは硫黄と共に添加すると硫化カドミウムを形成し濃い黄色を呈する。これは釉薬に使用される。セレンと硫黄と共に添加すると明るい赤とオレンジの色合いとなる。
14)チタンを添加すると、黄褐色のガラスが得られる。ごく少量使用すると、他の着色剤を強化し、明るく発色させる。
15)ウラン(0.1〜2%)を加えると、蛍光イエロー、または蛍光グリーンのガラスが得られる。鉛の濃度が高い鉛ガラスに使用すると濃い赤色となる。通常使用する分には、放射線は問題にならないが、やすりなどで削った粉末を体内に取り入れると
発がんリスクが高まる。
16)ジジミウムはUVフィルターで使用される緑色またはライラックレッドとなる。
以下は省略します。「イスラーム世界の拡大」ページに戻ります。
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