セメント、モルタル、コンクリート、しっくい

Civには建築材料に関する言及は有りません。また同技術は家屋等を建てる為の材料ですから、人類の住居と同じく12)個人の集積に関係しています。
まずはセメントから。Wikiで「セメント」を調べると、「セメント」ページがヒットします。

1)セメント(英:cement)、膠灰(こうかい)とは、一般的には、水や液剤などにより水和や重合し硬化する粉体を指す。広義には、アスファルト、膠(にかわ)、樹脂、石膏、石灰等や、これらを組み合わせた接着剤全般を指す。
2)本項では、モルタルやコンクリートとして使用される、ポルトランドセメントや混合セメントなどの水硬性セメント(狭義の「セメント」)について記述する。
3)歴史:
4)セメントの利用は古く、古代エジプトのピラミッドにもモルタルとして使用されたセメント(気硬性セメント)が残っている。
5)水酸化カルシウムとポゾラン(英語版)を混合すると水硬性を有するようになることが発見されたのがいつごろなのかは不明だが、古代ギリシアや古代ローマの時代になると、凝灰岩の分解物を添加した水硬性セメントが
  水中工事や道路工事などに用いられるようになった。
6)そういった時代には自然に産出するポゾラン(火山土や軽石)や人工ポゾラン(焼成した粘土、陶器片など)を使っていた。
7)ローマのパンテオンやカラカラ浴場など、現存する古代ローマの建物にもそのようなコンクリート(ローマン・コンクリート)が使われている。
8)ローマ水道にも水硬性セメントが多用されている。
9)ところが、中世になるとヨーロッパでは水硬性セメントによるコンクリートが使われなくなり、石壁や石柱の芯を埋めるのに弱いセメントが使われる程度になった。
10)現代的な水硬性セメントは、産業革命と共に開発され始めた。これには以下の3つの必要性が影響している。
   ・雨の多い季節に建物の表面仕上げをするために水硬性の漆喰が必要とされた。
   ・海水にさらされるような築港工事などで水硬性のモルタルが必要とされた。
   ・より強度の高いコンクリートの開発。
11)産業革命時代に急成長を遂げたイギリスでは、建築用のよい石材の価格が上がったため、高級な建物であってもレンガ造りにして表面を漆喰で塗り固めて石のように見せかけるのが一般化した。
12)このため水硬性の石灰が重宝されたが、固まるまでの時間をより短くする必要性から新たなセメントの開発が促進された。
13)中でもパーカーのローマンセメントが有名である。
14)これはジェームズ・パーカー(英語版) が1780年代に発明し、1796年に特許を取得した。
15)それは実際には古代ローマで使われていたセメントとは異なるが、粘土質の石灰石を1000−1100℃と推定される高温で焼成し、その塊を粉砕して粉末としたセメントであり、天然の原料をそのまま使っていた。
16)これを砂と混ぜたものがモルタルとなり、5分から15分で固まった。
17)このローマンセメントの成功を受けて、粘土と石灰を人工的に配合して焼成してセメントを作ろうとする者が何人も現れた。

18)イギリス海峡の三代目エディストン灯台の建設(1755年−1759年)では、満潮と満潮の間の12時間で素早く固まる上に、ある程度の強度を発揮する水硬性モルタルが必要とされた。
19)この時土木工学者のジョン・スミートンは生産現場にも出向き、入手可能な水硬性石灰の調査を徹底的に行ったことで石灰の「水硬性」は原料の石灰岩に含まれる粘土成分の比率と直接関係していることに気づいた。
20)しかし土木工学者のスミートンはこの発見をさらに研究することはなかった。
21)この原理は19世紀に入ってルイ・ヴィカーにより再発見されたが、明らかに彼はスミートンの業績を知らなかったと思われる。
22)1817年、ヴィカーは石灰と粘土を混合し、それを焼成して「人工セメント」を生産した。
23)ジェームズ・フロストはイギリスで「ブリティッシュセメント」と呼ばれるほぼ同じ製法のセメントを同時期に開発したが、特許を取得したのは1822年だった。
24)1824年、イギリス・リーズの煉瓦積職人ジョセフ・アスプディンが同様の製法について特許を取得した。
25)イングランドのポートランド石の色調に似ていたことから、Portland cementと命名した。このポルトランドセメントは今日のセメントの主流であり、単にセメントと言った場合、このポルトランドセメントを指すことが多い。

26)これらの製品は石灰とポゾランによるコンクリートに比べると、固まる時間が速すぎ(施工可能な時間が不十分)固まった直後の強度が不十分だった(型枠を外すのに数週間かかる)。
27)天然セメントも人工セメントも、その強度は含有するビーライト(Ca2SiO4)の比率に依存する。
28)ビーライトによる強度は徐々に高まっていく。
29)1,250℃以下で焼成されているため、現代のセメントで素早く強度を発揮するエーライト(Ca3SiO5)を含んでいない。
30)エーライトを常に含有するセメントを初めて製造したのは、ジョセフ・アスプディンの息子ウィリアム・アスプディンで、1840年代のことである。こちらが今日も使われているポルトランドセメントと同じものである。
31)ウィリアム・アスプディンの製法には謎があったため、ヴィカーやI・C・ジョンソンが発明者だとされていたが、ウィリアムがケントのノースフリートで作ったコンクリートやセメントに関する最近の調査で、エーライトをベースとしたセメント
   であることが判明した。
32)しかしウィリアム・アスプディンの製法は「大雑把」なもので、現代的セメントの化学的基盤を確立したのはヴィカーと言っていい。
33)またジョンソンは、混合物を窯の中で焼成することの重要性を確立した。
34)ウィリアム・アスプディンの行った改良による製法では(父が集めるのに苦労していた)石灰をより多く必要とし、窯の温度もより高くする必要があり(そのため燃料も多く消費する)、出来上がったクリンカーは硬すぎて石臼がすぐに磨り減ってしまう
   という問題があった(当時、クリンカーを粉にする方法は石臼しかなかった)。
35)このため製造コストがかなり高くなったが、その製品は適度にゆっくり硬くなり、固まると即座に強度を発揮するもので、製造過程にデメリットがたくさんあっても用途が格段に広がった。
36)1850年代以降、コンクリートが建築にどんどん使われるようになり、セメントの用途のほとんどを占めるようになった。

37)日本では、幕末の頃にフランス製のポルトランドセメントを輸入したのが最初とされる。
38)1875年(明治8年)、日本で最初の官営セメント会社である深川セメント製造所にて、当時の工部省技術官宇都宮三郎がポルトランドセメントの製造に成功した。
39)その後、1884年にこの工場は民間に払い下げとなり、日本セメント(現在の太平洋セメント)となった。また、1881年には山口県小野田市に、民営セメント工場として最初のセメント製造会社小野田セメント(現在の太平洋セメント)が
   誕生した。
40)当時の生産高は両工場で月産約230t程度であった。
41)1924年10月5日、18社構成のセメント連合会が設立され、生産制限・販売協定を実施した。

42)種類:
43)セメントは、「ポルトランドセメント」、ポルトランドセメントを主体として混合材料を混ぜ合わせた「混合セメント」、その他の「特殊セメント」の3つに大別される。
44)2018年に国内で生産したセメントのうち、75%がポルトランドセメント、24%が混合セメントであった。
以下は省略します。

45)関連項目:無機化学、コンクリート工学、建築材料、漆喰、武智丸、自然発火、ローマン・コンクリート、古代ローマの建築で利用されたコンクリート。、『セメント樽の中の手紙』−葉山嘉樹のプロレタリア作品。
次は「モルタル」ページです。

1)モルタル(英:mortar、英語発音:〇)、膠泥(こうでい)とは、砂(細骨材)とセメントと水とを練り混ぜて作る建築材料。
2)セメントと砂とは重量比にして1:2−1:3の割合で混合されることが多い。ペースト状で施工性が良く、仕上材や目地材、躯体の調整などに多く用いられる。
3)コンクリートと違い、砂利(粗骨材)が入らない。コンクリートと比べ高価で、クリープ現象などの伸縮を起こしやすいため、構造材料として単独で用いられることは少ない。耐火性の物もある。
4)種類:用途、結合材料、密度および目的に基づいて、使うモルタルの種類は異なる。
5)セメントモルタル:砂は骨材として、セメントは結合材料として使用される。セメントと砂の割合は、指定された耐久性と作業条件に基づいて決定される。水に対して高い強度と耐性がある。砂に対するセメントの割合は、
  1:2から1:6まで変化し得る。
6)石灰モルタル:石灰が結合材料として使用される。石灰には、脂肪性と水硬性の2種類がある。石灰モルタル中の脂肪石灰は2−3倍の砂を必要とし、乾式作業に利用される。
  1:2の比率の油圧石灰と砂は、湿った条件で良好な結果をもたらし、浸水した地域にも適している。可塑性が高いため、簡単に配置できる。ギザのピラミッドにも石灰モルタルが塗られている。
石灰モルタルにはかなりの歴史が有ります。
7)石膏モルタル:結合材料としての石膏と、軟砂と細骨材で構成されている。一般的に、湿った条件下での耐久性は低い。
8)ゲージモルタル:結着材は石灰とセメントの組み合わせであり、砂は細骨材として用いられる。本質的には、ゲージモルタルはセメントを添加することによってその強度が増加した石灰モルタルである。
  その結果、石灰の高い可塑性とセメントの高強度を有する。セメントと石灰の比率は1:6−1:9の範囲であり、費用対効果が高い。
9)タイプNモルタル:煙突や壁などの多くの場面で適している、最も一般的に使用されるタイプ。平均圧縮強度、曲げ強度、露出強度を備えた中程度の強度(5.2MPa)。悪天候には効果がない可能性があるので、
  装飾的で耐荷重性のない場面での使用が推奨される。他のモルタルの種類より色の種類が豊富なので、建物や構造の特定の外観を作成するためによく使用される。セメント、消石灰、砂の体積比(m3)が約1:1:6で作れる。
10)タイプSモルタル:高い接合度を有する中強度(12.4MPa)のモルタルで、土壌、強風、地震による側面圧力を伴う場合に適している。使用用途には、歩道やパティオに基礎、下水道、レンガ舗装が含まれる。
   セメント、消石灰、砂の体積比(m3)が約13:6:57で作れる。
11)タイプMモルタル:非常に高い圧縮強度(17.2MPa)を持っているが、側面圧力もうまく処理するため、歩行者の交通量の多い場合に最適。使用する構造には、建物の基礎、擁壁、道路または私道が含まれる。
   しかし、比較的低い接合強度を有するので、崩壊の可能性を減らすため、接種要素が低い場合に最善である。セメント、消石灰、砂の体積比(m3)が約14:5:57で作れる。
12)タイプOモルタル:全面的な低強度レベル(2.5MPa)を持っているが、極端な温度、自然の力、高圧から保護されている内装事業に適している。適用することが容易であるため、屋内外の既存の構造物上の損傷した小さな場所を修復することもできる。
   セメント、消石灰、砂の体積比(m3)が約6:13:57で作れる。
13)タイプKモルタル:現代では、強度レベルが低いためタイプKを使用していないが、このモルタルは歴史的建造物の修復で役立っている。歴史的建造物の石積み自体が非常に弱いことが多いため、高い圧縮強度、または曲げ強度を有する
   モルタルが石積みを壊す可能性があるためである。歴史的な建築材料の強度水準にうまく機能するが、損傷の小さな部分にのみの使用が推奨される。
14)スルキモルタル:石灰が結合材料として使用され、スルキが細骨材として使用されている。スルキは細かい粉末の焦げた粘土で、砂よりも強度が高く、市場で安価に入手できる。
15)通気セメントモルタル:可塑性や施工性を高めるために空気連行剤を添加したセメントモルタル。
16)泥モルタル:泥が結合材料として使用され、鋸塵、籾殻または牛糞が細骨材として使用される。石灰やセメントが利用できない場合に便利。中東と中央アジア、および米国南西部のアメリカ文化での泥モルタルの使用は十分な量の文献がある。
17)重量モルタル:嵩密度(かさみつど)15の以上のモルタルを指す。一般に細骨材として重い石英が使用される。
18)軽量モルタル:嵩密度が15未満のモルタルを指す。石灰またはセメントを結合材として、砂および鋸粉塵、籾殻、ジュート繊維、コイア、またはアスベスト繊維を混合することによって作られる。軽量モルタルは、一般的に防音および耐熱構造
   に使用される。
19)耐火モルタル:耐火レンガの細かい粉末にアルミセメントを混合することによって作られる。特定のゾーン内の構造物に火災がある場合に、耐火シールドとして使用される。
20)梱包モルタル:構成成分は、一般にセメント−砂、セメント−ローム、またはセメント−砂−ロームである。このタイプのモルタルは、油井を梱包するために使用される。梱包モルタルは、高い均質性、耐水性および高強度である必要がある。
21)吸音モルタル:セメント、石灰、石膏、スラグを結合材として、燃えかすと軽いしを細骨材として用いる。騒音レベルを低減するために使用され、防音層として機能する。
22)X線遮蔽モルタル:X線の悪影響から保護するために、X線室の壁と天井はX線遮蔽モルタルで漆喰されている。嵩密度約22。重い岩石からの細骨材および適切な混和剤を使用して、このタイプのモルタルを作る。
23)耐薬品性モルタル:一般的に、構造物に対する化学的攻撃の可能性がある場合に使用される。非常に多くの種類の耐薬品性モルタルを調製することができるが、モルタルの選択は特定の化学物質、または化学物質のグループによって予想される
   損傷に依存する。添加剤は、すべての化学的攻撃に対抗できない可能性がある。例えば、ケイ酸塩タイプの化学モルタルは硝酸、クロム、硫黄または酸性の損傷に抵抗するが、任意の濃度のアルカリによる損傷に対しては防ぐことはできない。

24)外壁材として:
25)かつては日本住宅の外壁材として広く使用されたが、工程が複雑で、施工日数が20日前後かかり高コストであるのと、施工後に亀裂が入りやすいという欠点がある。そのため、大手ハウスメーカーで標準工法としてモルタル壁を採用するのは
   極めて少数となっており、サイディングやガルバリウム、タイルなどを標準工法とするハウスメーカーが大半である。モルタル自体は水を通しにくいが、亀裂の問題があるので、施工後に塗装を実施する。
26)施工の手順として、構造材の上にラス板を固定し防水シートを張る。その上に金網をタッカーで固定し、そこにモルタルを塗っていく。モルタルは2層塗りが標準工法であり、クラック防止にネットを伏せ込むのが標準的工法である。
   また角についてもクラック防止に下地を練りこむ。モルタルが完全に乾燥したのちに、漆喰や樹脂などによって塗装を行う。塗装も通常2回以上塗られることが多い。
27)利点:
   ・下地サイディングのように継ぎ目が浮き出ない。このため塗壁の正規の工法として確立している。
   ・ガルバリウムのように熱くならない
   ・コーキングによるジョイントがない
28)欠点:
   ・材料費や人材費が高い
   ・施工期間が長い
   ・熟練した職人が必要
   ・天候などによる経年劣化に起因するひび割れ(クラック)が生じやすい
   ・重い
席亭の自宅もモルタルですが、ひびは入りました。(〜補修済)しかし東日本大震災時など、地震の影響は少なかった。サイディングは割れる事が有ります。
次は「コンクリート」です。

1)コンクリート(英:concrete)は、広義には骨材を結合剤(セメント、石灰、石膏、アスファルト、硫黄、プラスチックなどを利用)によって固めた複合材料の総称。
2)結合剤の種類によりセメントコンクリート、アスファルトコンクリート、レジンコンクリートなどという。狭義には結合剤にセメントを用い、骨材をセメントペースト(セメントに水を加えたペースト)で固めた複合材料(セメントコンクリート)をいう。
3)この項目では特にセメントコンクリートについて述べる。
4)概要:
5)砂、砂利、水などをセメントで固めた物で建築土木工事の材料として多く利用される。コンクリートは鋼材とともに現代の建築・土木工事には不可欠な構造材料である。
6)強度と価格の面や施工の安易さから、一般に最も広範に使用されている建築資材の一つであり、建築物、道路、ダム、高架橋、トンネル、港湾設備と用途は幅広い。
7)コンクリートはセメント、骨材(粗骨材や細骨材)、水および若干の空気泡からなる。コンクリートの場合は粗骨材(砂利や砕石)も細骨材(砂や砕砂)も用いられるのに対し、セメントペーストに細骨材の砂を練混ぜたものはモルタルと呼び区別する。
8)コンクリートは圧縮力には耐えられるが引張力には弱いため、コンクリートを単体で使うより、コンクリートの中に鉄筋を入れた鉄筋コンクリートとして使われることが多い。
9)コンクリートと同じ熱膨張率を持つ鉄筋を入れることで引張力を鉄筋が受け持ち、どちらの力にも十分な強度を持たせることができる。
熱膨張率を合わせる事は当然ですが、席亭はこれを知りませんでした。
10)また、鉄筋コンクリートに鉄骨を埋め込んだ鉄骨鉄筋コンクリートや、鉄骨鉄筋コンクリートの鉄骨を鋼管に置き換えた鋼管コンクリート、あらかじめ圧縮力をかけておくことによって大きな引張力が作用しても軽減できる
   プレストレスト・コンクリート、生コンクリートに合成樹脂や鉄の繊維を混ぜ込んで強度・延性を増した繊維補強コンクリートも用いられる。

11)名称:
12)現在は英語単語のカタカナ表記である「コンクリート」との表記を用いるのが一般的である。
13)日本語圏では広井勇の発案であるとされる「混凝土」(コン・クリー・ト)という音訳表記も以前は広く用いられ、このまま「コンクリート」と読まれた。この漢字表記は、中国語圏では現在でも最も一般的なコンクリートの名称として用いられている。
14)コンクリートは、広義では砂や砂利、水などをセメントなどの糊状のもので結合させたものを指す。そのためセメントで結合させたものをセメントコンクリートと呼び、アスファルトで結合させたものをアスファルトコンクリートと呼ぶ。
15)建築資材として一般にコンクリートと呼ばれるものはセメントコンクリートの方である(省略してコンクリ、CO、CONとも読み書きされる)。
16)別名ベトン(仏;b〇(e+')ton、独:Beton、蘭:beton)。凝固する以前の状態はフレッシュコンクリートと言われる(生コンクリートまたは省略して生コンとも)。
漫画島耕作では、生コンのカルテルが説明されていました。

17)歴史:
18)歴史は古く、コンクリートに類似したものは古代エジプトにもあったが、ローマ人がヴェスビオス火山の山麓にあった火山灰「ポッツォリーナ」(Pozzolina)、石灰、砕石を混合したものが水中で硬化し、強度を増すことを先住民のエトルリア人から習い、
   橋、水道橋、伽藍など建築物や構造物、構築物に古代ローマ・コンクリートを多用した。ローマにある伽藍のドームは型枠すら使用されていた痕跡が確認されている。
19)ローマに現在も残るパンテオンは鉄筋を使用していないコンクリート建築としては世界最大級のコンクリート製ドームの墓であり、ローマン・コンクリートがむき出しの状態である。
20)現在とは異なり、当時のローマではコンクリート壁をレンガなどで覆っていた。
21)ローマ帝国で使用されたローマン・コンクリートは、生石灰、「ポッツオーリの土」とも称される火山灰、軽石を骨材に使用していた。
22)それまでの石、レンガを使用した建築に対し、コンクリートは革命的な材料で、制限されない自由で斬新な設計が可能となり、アーチやヴォールト、ドーム形状などに素早く硬化して剛体となり、それまでの石・レンガ建築で問題であった内部の
   圧縮・引張りを気にする必要が薄れ、建築史を大きく塗り替えた。
23)最近の評価では、ローマン・コンクリートは現代使用されるポルトランドセメントと比較しても圧縮に対する強度は200kg/cm2と大して変わらないが、鉄筋を使用していない分、引っ張りに対する強度ははるかに低かった。
24)ローマン・コンクリートの骨材には細かく砕いた煉瓦などの瓦礫を主に使っていた。
25)古代ローマ帝国遺跡のコンクリートを調査した東北大学教授の久田真は、火山灰を混ぜることで緻密になり、耐久性が増したと分析している。
26)北海道立総合研究機構北方建築総合研究所の谷口円は、劣化の原因となる二酸化炭素や塩分の染み込みを、火山灰が妨ぐことで耐用年数が長くなると推測している。
27)ローマ帝国滅亡後の中世ヨーロッパでは大型建築物は石造となり、コンクリートが再び使われるようになったのは産業革命後である。
28)ローマのパンテオンの外観。現在も鉄筋などの補強のないものとしては、世界最大のコンクリート製ドームである。
29)ローマ近郊の墓で、ローマン・コンクリートがむき出しになっている様子。現代のコンクリート建築とは対照的に、ローマではコンクリート壁をレンガなどで覆っていた。
30)ローマ帝国でのローマン・コンクリート(Opus caementicium)は、生石灰、ポゾラン(「ポッツオーリの土」と呼ばれる火山灰)、骨材としての軽石から作られていた。
31)ローマ建築に広く使われて建築史上の画期をなし、石やレンガに制限されない自由で斬新な設計の建築が可能となった。

32)古代ローマ人にとって、アーチやヴォールトやドームの形状を作ると内部の圧縮や引っ張りを考慮しなくてはならない石やレンガと違い、素早く固まって剛体になるコンクリートは画期的な素材だった。
33)一部での評価によると、ローマン・コンクリートは現代のポルトランドセメントを使ったコンクリートと比較しても、圧縮に対する強さは遜色がない程度になっている(約200kg/cm2)。
34)しかし、鉄筋が入っていないため、引っ張りに対する強さは遥かに低く、したがって使い方も異なる。
35)現代のコンクリート構造はローマン・コンクリートのそれと2つの重要な点で異なる。第一に固まる前の現代のコンクリートは流動的で均質であり、型枠に流し込むことができる。
   ローマン・コンクリートでは骨材として瓦礫を使うことが多く、手で積み重ねるようにして形成する必要があった。第二に現代のコンクリートは鉄筋を入れることで引っ張りに対する強さが強化されているが、ローマン・コンクリートにはそれがなく、
   コンクリート自体の引っ張りへの強さだけに依存していた。
36)ローマ建築ではコンクリートが多用されたため、今日も多くの建築物が残っている。ローマのカラカラ浴場などは、コンクリートの耐用寿命の長さを示している。古代ローマ人はローマ帝国の各地に同様のコンクリート建築を建設した。
   ローマ水道やローマ橋の多くは、コンクリートの構造を石で覆っており、同様の技法はコンクリート製ドームのあるパンテオンでも使われている。
ローマ人も外観を気にしたのでしょうか?

37)コンクリートの製法は約13世紀の間失われていたが、1756年、イギリスの技術者ジョン・スミートンが水硬性石灰(骨材は小石やレンガの破片)を使用したコンクリートを考案した。
失われていた原因とは、一体何なのでしょうか?
38)1824年、ジョセフ・アスプディンがポルトランドセメントを発明し、1840年代初めには実用化している。
39)以上が通説だが、1670年ごろ建設されたミディ運河でコンクリートが使われていることが判明している。
40)近年、環境問題が重視されてきていることから、コンクリートの成分に再生素材を使うことが多くなっている。例えば石炭を燃焼する火力発電所がだすフライアッシュなどである
   (フライアッシュコンクリートは水和熱の発生の緩和(そのためマスコンクリート(英語版)に多く用いられる)、アルカリ骨材反応の防止効果もある。またフライアッシュを混和材として用いることはワーカビリティ向上に繋がる)。
   これにより、採石量を減らすとともに産業廃棄物の埋め立て量も減るという効果がある。
41)古代ローマや古代エジプトでも、コンクリートの素材に様々な添加物が使用されていた。彼らは火山灰を添加すると水によって固まる性質が生じることを発見した。また、ローマ人は馬の毛を混ぜると固まるときにひびが入りにくくなることや、
   血を混ぜると凍結に強くなることを知っていた。
42)現代の研究者も、コンクリートになんらかの素材を添加することで、強度や電気伝導性を高めるなど、コンクリートの性質を改善する実験をおこなっている。
43)戦場においてテロリストの脅威に対抗する目的でコンクリートの障壁が利用される事があり、コンクリートは現代の戦場で最も効果的な兵器であるとする意見がある。
塹壕などに使用されるのでしょう。
44)第二次世界大戦以前の日本では、コンクリートは健康に悪いものとする風評が立った。1932年(昭和7年)、都新聞は白木屋火災の教訓として女性にズロースを履くよう訴える記事を掲載したが、
   記事中に「ズロースを履いていないと、混凝土(コンクリート)から呼ぶ湿気で一種独特の疾病に冒され妊娠率の低下は避けられない」とする記述も見られた。
ご丁寧な指摘です。(苦笑)

45)材料:
46)コンクリートの材料は、セメント、骨材、水、混和材料であり、これらを施工のしばらく前に目標とする強度や耐久性、施工性などに応じて配合する。
47)コンクリートの強度は「水セメント比」で決まる。セメントに対する水の比率をある程度まで減ずることで、コンクリートの強度を高めることができる。
48)流動性を確保しながら強度を高めるために、化学混和剤を用いて水を減らすことで高い強度を得る高強度コンクリートも多用されている。

49)セメント:セメントは水と反応して硬化する鉱物質の粉末である。
50)骨材:コンクリートの骨格となる砂利、砂、砕石、砕砂などの材料を骨材という。
51)骨材には砂利や砂のような天然骨材と、砕石や砕砂など人工的に加工された骨材がある。
52)また、粒径による骨材の分類では、10mmふるいを全部通過し、5mmふるいを重量で85%以上通過する骨材を細骨材といい、砂や砕砂が細骨材にあたる。
   また、5mmふるいを重量で85%以上とどまる骨材を粗骨材といい、砂利や砕石が粗骨材にあたる。
53)混和材料:コンクリートの品質の改善や特殊な性質を持たせるためにコンクリートの打ち込み前に混合する材料を混和材料という。混和材料には少量添加する「混和剤」と使用量が比較的多くコンクリートの練上がり量に算入される「混和材」がある。
以下は省略します。

54)関連項目:石材、プレキャストコンクリート(PC,PCa)、混和材料、プレクーリング工法、樹脂型枠、コンクリート工学、三和土、レジンコンクリート、
   Reinforced autoclaved aerated concrete(英語版)−イギリスが1950年ごろから公共施設で使用した強化されたオートクレーブ養生した軽量気泡コンクリート。1990年ごろから経年劣化が目立ち始め、建て替えなどが問題となっている。
最後は「漆喰」ページです。

1)漆喰(しっくい、石灰、英:Plaster)とは、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とする建築材料。住宅様式や気候風土などに合わせて世界各地で組成が異なっており独自の発展がみられる建築材料である。
2)漆喰は、水酸化カルシウム・炭酸カルシウムを主成分としており、もとは「石灰」と表記されていたものであり、漆喰の字は当て字が定着したものである。

3)西洋の漆喰:
4)西洋では漆喰は消石灰と砂を水を加えながら混ぜて練り上げたものである。
5)建築材料としては、神話の時代から接着剤として知られており、バベルの塔に関する記述に「しっくいの代わりにアスファルトを得た」という記述が残っている。
6)消石灰を主成分とする建築材料は古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマのいずれの遺跡にもみられ紀元前から用いられていた。
7)古代ローマ時代から現代まで使われているマルモリーノ(英語版)と呼ばれる漆喰は、砕いた大理石と石灰から作られている。
大理石ですから、かなり豪華な漆喰です。(笑)

8)日本の漆喰:
9)日本の漆喰は消石灰を主成分に、骨材、すさ(麻)、海藻のりなどの有機物を混ぜて練り上げたものである。
10)英語では日本の漆喰はShikkuiとして知られている。(en:Shikkui)
11)風雨に弱い土壁そのままに比べて防水性を与えることが出来るほか、不燃素材であるため外部保護材料として、古くから城郭や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られた内外壁の上塗り材としても用いられてきた建築素材である。
12)面土や鬼首などの瓦止めの機能のほか、壁に使用される場合には、通常で3−5程度、モルタルなどへの施工の場合は10数ミリ程度の厚さが要求されている。
13)塗料やモルタルなどに比べ乾燥時の収縮は少ないものの、柱などとの取り合い部に隙間が生じやすいため、施工の際には留意が必要である。
14)主成分の水酸化カルシウムが二酸化炭素を吸収しながら硬化(炭酸化)する、いわゆる気硬性の素材であるため、施工後の水分乾燥以降において長い年月をかけて硬化していく素材でもある。
15)炭酸カルシウムは水に不溶であるため、漆喰の保存性は高い。水酸化カルシウムは硬化後、炭酸カルシウムとなるため、当初から炭酸カルシウムを骨材として含有するものが漆喰とされる場合もあるが、
   一般には水酸化カルシウムが主たる固化材として機能するものに限定されている。
16)顔料を混ぜない(で用いる)白い漆喰のことを、「白漆喰」という。
日本の鏝絵は有名です。確か東照宮にも有った筈。この鏝絵は、絵画を説明した後にご紹介します。

17)歴史:
18)原始的な漆喰(ほぼ石灰)は日本では、部分的だが、縄文時代後期、約4000年前の遺跡(千葉市、大膳野南貝塚)から発見されたものが2012年時点では国内最古とされる。
19)炉穴内部や周辺の床に厚さ1センチほどに塗り固められた状態で出土しており、玉川文化財研究所所長は、炉を封じる=住居を放棄する儀式に用いられたのではとの考えを示し、この地の縄文人が独自に開発するも広まらなかったのだろうと推測している。
20)建築材料として漆喰が日本に渡来するのは飛鳥時代といわれており神社仏閣建築に使用された。
21)古墳(高松塚古墳壁画等)などにも使われている。
22)また、多くの城郭の壁に使用されており、室町時代末(1565年)に信貴山城(奈良)を訪れた宣教師イスマン・ルイス・ダルメイダは、「今日までキリスト教国において見たことがなき甚だ白く光沢ある壁を塗りたり。
   其の清潔にして白きこと、あたかも当日落成せしものの如く、教国に入りたるの感あり。外より此城を見れば甚だ心地よく、世界の大部分にかくの如く美麗なるものありと思はれず」と、所感を述べている。
23)他にも、この時代、西洋圏から鉄砲が伝来したため、漆喰にも防弾性が求められた結果、足利家が築いた中尾城では、漆喰に礫(こいし)を混ぜ込んで塗るといった対策も取られており、漆喰の城壁にも防御性を高めるための工夫がとられた。
漆喰の城壁とは、何とも豪勢です。
24)近世期、藩によっては、農民の家は白壁作りをしてはいけないというお触れが出された。
25)太平洋戦争後、在来工法建築とともに急速に衰退したが、近年、土蔵のなまこ壁や古民家のこて絵などを通じて文化的に再評価されつつある。また、漆喰の特性を生かしたタイル(漆喰タイル)も開発されている。

26)漆喰の機能
27)調湿性・消臭性:漆喰には調湿性・消臭性など住宅の空気環境を調整する機能がある。
28)安全性:漆喰は自然素材でありシックハウス症候群の原因物質や揮発性有機化合物などを含まない建築材料である。
29)抗菌性:漆喰は水分が加わると強アルカリ性を示し微生物の繁殖を抑制し不活性化する。
30)不燃性:漆喰は不燃性の建築材料である。

31)関連項目:フレスコ、土塀、左官、珪藻土、シラス壁、化粧しっくい、三和土、日本壁、ズグラッフィート−建物の2層の漆喰を使った絵画。
珪藻土は、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物(堆積岩)で、最近では水を吸うマットが有名です。
三和土はたたきと読みます。「敲き土(たたきつち)」の略で、赤土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練り、塗って敲き固めた素材です。土間の床に使用します。
シラス壁は、火山噴出物シラスを主原料とした建築材料です。白州や白洲の字を当てる事が有ります。

まとめると、4者はセメント系としっくい系に分ける事が出来て、セメントはケイ酸カルシウムなど(〜石灰岩、粘土、珪石、高炉スラグ)で、しっくいは水酸化カルシウム(〜消石灰)などです。
モルタルではセメントに砂を、コンクリートではセメントに砂と砂利を入れます。
此処で構造工学(〜x)や暦技術(〜t)も出揃った所で、次は物理学などの基礎となる、「度量衡」です。

→度量衡