アウストラロピテクスのご先祖と同僚、子孫

ヒトの進化の段階には4段階あるそうで、猿人、原人、旧人、新人、だそうです。Wikiで類人猿を調べて見ると、

1)ヒトに似た形態を持つ大型と中型の霊長類を指す通称名。人の類縁であり、高度な知能を有し、社会的な生活を営んでいる。
ですから遺伝学的?近似性、知能、社会的生活などがキーワードと成りそうです。

2)類人猿は生物学的な分類名称ではない。
3)一般的には、人類以外のヒト上科に属する種を指す。
4)分岐分類学を受け入れている生物学者が類人猿(エイプ)と言った場合、ヒトを含める場合がある。
これは紛らわしいですね。今は類人猿と人類の違いを問題にしています。

5)ヒトを含める場合、類人猿はヒト上科(ホミノイド)に相当する。
6)類人猿には現生の次の動物が含まれる。小型類人猿、大型類人猿。
7)小型類人猿は、テナガザルとフクロテナガザルを含むテナガザル科。
8)大型類人猿は、オランウータン、ゴリラ、チンパンジー、ボノボ(+ヒト)。
ボノボは哺乳綱霊長目ヒト科チンパンジー属に属し、別名はピグミーチンパンジーです。

9)DNAの進化分析を考慮した新しい分類では、オランウータン科はオランウータンのみとなる。
10)ゴリラ属・チンパンジー属はヒト科に分類される。
ですが人類や類人猿には絶滅した種もある為、話は複雑ですよね?

次に、猿人を調べてみると、
1)約700万年前にアフリカ大陸に出現し、約130万年前まで生息していただろうと考えられる初期の人類。
2)以下の6属が含まれるが、これは日本独自の用語であり、厳密な定義はない。
3)サヘラントロプス属(サヘル地域の人)、オロリン属(最初の人)、アルディピテクス属(地上のサル)、アウストラロピテクス属(南の猿人)、パラントロプス属(副人)、ケニアントロプス属(ケニア人)
4)脳容積は類人猿と同程度(500mlほど)で現在の人間の脳容積(1350mlほど)と比べ、非常に少ない。
5)化石人骨の検討より、尾がなく直立二足歩行で体重をささえていたとみられる。
6)こうした姿勢の変化には生息環境の変化が関わっていた、自由になった手で道具を使うようになり、原始的な石器を使用していたものと考えられる。
先史時代の区分のひとつに、石器時代があります。石器時代、青銅器時代、鉄器時代の順に並びます。ですが青銅器時代を経ない地域も存在する為、時間、歴史とは1:1には対応していません。
この石器時代は後に二つに分類され、旧石器時代:絶滅動物と打製石器を使用、新石器時代:現生動物の存在と磨製石器を使用、とあります。
地質時代でいうと前者が更新世に属し、後者が完新世に属す、ともあります。こちらの方が分かりやすく、また時間との対応も良いでしょう。

7)アウストラロピテクス属からホモ属が分化したとする説が有力。
8)アウストラロピテクス属、アルディピテクス属など、ミトコンドリアDNAの分析ではヒトに近い塩基配列を示す。

最後に、原人を調べてみると、
1)原人はホモ属に属する化石人類の一群を指す俗称。
2)人類が猿人から、原人、旧人、新人、と進化したとする仮説を念頭に置いた呼称。
3)旧人(ホモ・ネアンデルターレンシス)から新人(ホモ・サピエンス)が進化したという仮説は間違いだった。
ですから、これらの用語の使用には慎重になる必要がある、とあります。(アラ、ビックリ!)

4)厳密な定義はないが、原人は、現在の分類ではホモ属から新人段階であるホモ・サピエンスと、ホモ・ネアンデルターレンシス、ホモ・ローデシエンシス、ホモ・ヘルメイ等の旧人段階の人類種を除いたもの。
5)ホモ・アンテセッサー、ホモ・エレクトゥスージャワ原人、北京原人を含む、ホモ・エルガスター、ホモ・ハイデルベルゲンシスーヘイデルベルク原人旧人説もある、
  ホモ・ハビリスーハビリス原人、ホモ・フローレシエンシスーフロレス原人

この辺りで良いでしょう。旧人と新人は省略します。次はホモ・サピエンスです。

→ホモ・サピエンス